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眠ィ・・・


今日は早朝から、会議という名の拷問が行われた。

もちろんそんなモンに出席する気はサラサラなく、今日もAのところに逃げるつもりだった。

だが、そこはある意味流石ニコチンマヨラー。俺の邪魔ばかりしやがる。
どっから嗅ぎ付けたのか知らねぇが、屯所を出ようとすると、物凄い形相でこちらに走ってきた。

不覚にも俺は捕まってしまい、会議をサボろうという俺の思惑は粉々に打ち砕かれたのだ。

マジで死ね土方。


時刻を確認すると、いつもAの所に行っている時間はゆうに過ぎていた。
チッ、土方のせいで遅れちまうじゃねーか。ガチで死ね土方。




急いで屯所を出発しようとすると、


「よお、総悟。」

近藤さんに声をかけられ、足を止めた。




「何ですかィ、近藤さん。
俺もヒマじゃねーんで、要件あんならさっさと済ましてくれます?」


「えっ、そうだったのか?いやぁ悪ィ悪ィ。大したことじゃぁねーんだがな、なんかお前最近楽しそうだなーって思ってよ。」







楽しそう・・・?



「ちょっと前までお前、全然元気なかっただろ?でも、ここ最近のお前の顔はすげえ生き生きしてて、今だってそうじゃねーか。」




姉上の名前をださなかったのは、この人の優しさなんだなと改めて思う。


でも、確かに。言われてみればそうだ。
俺はもう泣いたりしねぇし、姉上の名前を呼んだりもしねぇ。



心ン中に空いた穴が、完全にふさがったわけじゃねぇが。

あの時よりは、笑えるようになってきたと、自分でも思う。







その理由はなんだと考えるとき、浮かび上がってくるのは、いつもあの顔だ。




気を抜けば緩んでしまいそうな頬を引き締め、俺は言った。





「ええ、まあ。通う所ができたんで。」



「へえ。まさか…コレか?」




近藤さんはそう言い、小指を立てる。オッサンくせー表現すんなぁこの人は。





ふっと笑みが、自然にこぼれた。






「ま、そんなトコでさ。」



近藤さんは一瞬固まり、みるみる驚きを顔に露わにした。






「ええええええええ!!!」


「・・・っ。うるせぇよ近藤さん。」


「え、総悟!お前いつの間に!?え?誰!?相手誰だ!?」




「A」






すると。






「え・・・?」





今まであんなに騒いでいた近藤さんが、









急に静かになった。

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ちょこころね(プロフ) - すごく続きが楽しみです!無理せずに頑張ってください! (2021年1月21日 22時) (レス) id: a289ecd4b7 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - わあああああ返信遅くなってしまって申し訳ありません、、、!んええええ気になってくだっさってるんですか!!光栄です!ありがとうございます!! (2020年12月10日 0時) (レス) id: d619299740 (このIDを非表示/違反報告)
莉弥(プロフ) - んんんんぉぉぅぅぁぅ気になるぅ (2020年5月26日 0時) (レス) id: f49a8255da (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 沖田夕重さん» あげられるほど高くありませんよ…(笑) 私も来年受験だから頑張らないと… (2019年1月4日 10時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!偏差値ください! (2019年1月3日 23時) (レス) id: fd7dd08ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田夕重 | 作成日時:2018年2月23日 22時

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