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『ぶばっ 辛い辛い‼そーちゃん何コレ!?』
「何って…激辛せんべい」
『そーゆーのを聞いてるんじゃないっ!』
“辛くて美味しい食べ物″
Aからそう言われて真っ先に思い浮かんだのは、姉上がよく好きで食べていたこの激辛せんべい。
その名の通り、これはクソ辛ェ。
Aは色々と姉上に似ているから余裕でいけるかもとおもっていたが、流石にこれは無理らしく、ただいま顔を真っ赤にしてゲホゲホと咳き込んでいる。
ようやく落ち着くと、ジトリとした目付きで俺を見ながら言う。
『なんでコレ持って来たの』
「…。
俺の姉上が好きだったからでィ。」
『こんなのが好きって…お姉さん舌どうなってんの?』
「さあな。いくら身内でも、理解できねー事の一つや二つぐれェあんだろィ。」
『・・・ふーん』
Aは、しばらく無言で俺の手元にある激辛せんべいに視線を落としていたが、突然ガサッと袋の中に手を突っ込んだ。
「うおっ、何してやがる。」
『うるさい。いーじゃん。やっぱり食べたくなった。』
「は?」
そう言うと、袋からせんべいを一枚取り出し、それを口に運んだ。
「アンタ・・・食えねえんじゃねーの?」
『辛いものは好きだもん。
てか、じゃなきゃいちいちそーちゃんに辛い食べ物催促したりなんかしないよ。まあ、コレはちょっと辛すぎたけど・・・
慣れたら美味しいよ。』
そう言いながら、せんべいをボリボリ食べる。
顔真っ赤にしながら。それなのに、本当に美味そうに。
・・・変なヤツ。
「ふっ・・・バカかィ」
思わず口から笑いが漏れる。
笑いながら『ひどいなぁ』なんて言うソイツの隣に座り、俺もせんべいを一枚取り出す。
そのとき、ふと昔三人縁側に座って団子を食べた日の記憶が蘇った。
それがいつなのか、誰とのものかはわからなかったが、
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ちょこころね(プロフ) - すごく続きが楽しみです!無理せずに頑張ってください! (2021年1月21日 22時) (レス) id: a289ecd4b7 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - わあああああ返信遅くなってしまって申し訳ありません、、、!んええええ気になってくだっさってるんですか!!光栄です!ありがとうございます!! (2020年12月10日 0時) (レス) id: d619299740 (このIDを非表示/違反報告)
莉弥(プロフ) - んんんんぉぉぅぅぁぅ気になるぅ (2020年5月26日 0時) (レス) id: f49a8255da (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 沖田夕重さん» あげられるほど高くありませんよ…(笑) 私も来年受験だから頑張らないと… (2019年1月4日 10時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!偏差値ください! (2019年1月3日 23時) (レス) id: fd7dd08ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沖田夕重 | 作成日時:2018年2月23日 22時