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「…は?」




Aの告白に、俺はしばらく何も返せねぇでいた。

会ったことが、あるって…。

じゃあやっぱり、あの記憶に居た女はこいつだったってのか。



「ソイツァ…、いつの話でィ。」




『それは言えないなぁ。』




「ンだよ、それ。」





『だって、それはそーちゃんが見つけてくれなきゃ。』




前にも言わなかったっけ?とからから笑うAを横目で見る。

見つけるもクソも、てめーが教えてくれりゃ一発じゃねーか。
そうすりゃあ俺も、まあ、今よりは何か思い出せんだろ。

そんな俺の心中を見透かしでもしたのか、Aは言う。


『そんなに難しいことじゃないよ。思い出す人が、誰かもわかんないわけじゃないんだよ。』


「んな簡単じゃねーから苦労してんだろうが。」

『ううん、簡単だよ。だって、私は目の前に居るんだよ。思い出してよ。
私は、ちゃんと居たんだよ。
そーちゃんの道のりに、ちゃんと居たの。』



俺の、道のりに・・・。

居たとは思う。やっぱり、あの女はAなんだろう。それは分かってんだ。
ただ、思い出せねぇ。

記憶の中の、Aの姿が。
俺にとって、どんな存在だったのかが。


てめーが俺の、何だったのかが。


それからは、お互いその話題には触れなかった。
他愛のない話をして、今日はもう帰ることにした。別れ際、Aは言った。



『近藤さんとトシくんに、よろしくね。』

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ちょこころね(プロフ) - すごく続きが楽しみです!無理せずに頑張ってください! (2021年1月21日 22時) (レス) id: a289ecd4b7 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - わあああああ返信遅くなってしまって申し訳ありません、、、!んええええ気になってくだっさってるんですか!!光栄です!ありがとうございます!! (2020年12月10日 0時) (レス) id: d619299740 (このIDを非表示/違反報告)
莉弥(プロフ) - んんんんぉぉぅぅぁぅ気になるぅ (2020年5月26日 0時) (レス) id: f49a8255da (このIDを非表示/違反報告)
Leaf(プロフ) - 沖田夕重さん» あげられるほど高くありませんよ…(笑) 私も来年受験だから頑張らないと… (2019年1月4日 10時) (レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - Leafさん» ありがとうございます!偏差値ください! (2019年1月3日 23時) (レス) id: fd7dd08ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沖田夕重 | 作成日時:2018年2月23日 22時

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