飛来 ページ5
暴真竜ヴェルリアはジュラの大森林上空に来ていた。
「ここがテンペストか、凄い発展してる...」
すると複数のドラゴニュートがヴェルリアを囲んだ。
「何者だ。ちょっと大人しく従って、下に降りて貰うぞ」
そう言うと、女形のドラゴニュートは何やら、ソウエイ様とかいう人物に連絡をとっていた。
「ねぇ、貴女達ってテンペストの警備隊の人？」
「そうだ、私の名はソーカ。我らが主、魔王リムル様の幹部の一人であるソウエイ様の直属の配下だ」
「へぇ...」
幹部のねぇ...。まぁ、大人しくしとくか。というか、何で囲まれなきゃならんのよ...。
ヴェルリアは大人しくソーカ達に従って、地上に降りる事にしたのだった。と言うのも、何か警戒されている状態でやらかすと、テンペストを見学出来ないと思ったからである。
ソーカ達の降り立った所には、真っ白な鬼の角が生えた男がいた。ソーカは報告を終えると、再び警備に戻っていった。
「えーっと.....これは？」
「不審だったから拘束しただけだ」
粘硬糸というものだろうか。ヴェルリアはソーカが去るなり、無言で束縛されたのだった。
「貴方がソウエイという人？」
「あぁ、そうだ。其れよりも先に、お前は何者だ」
「私は名をヴェルr────」
素を名乗るのはまずいかな。
「ヴェル？？」
「じゃなくて、えーっと...」
どうしよう......。
あ！
「Aだ......じゃなくてです」
「ネームドか」
「そう。あの、ソウエイ、お願いがあるのですが」
「？」
「魔王リムルに会いたいと伝えてくれないかな？ギｉ...じゃなくて、とある人の紹介で来たのだけれど」
「わかった、ついてこい。ソーカ、お前等は引き続き警備を怠るな」
「はっ！」
ソウエイの命令を受けると、彼女等は速やかに各自の持ち場に去っていった。
ソウエイが向かったのは、街の中心にある大きく立派な建物であった。
ここに魔王リムルはいるらしい。事前に伝えてあったのか、桃髪の女が出てきた。彼女もまた、ソウエイと同じように角が生えている。
「ソウエイ、ご苦労様でした。A様、シュナです。リムル様がお待ちですのでこちらへ」
ソウエイは、会釈すると一瞬で去っていった。
シュナに連れられ、Aは厳かな扉の前に来た。
「リムル様、失礼致します」
そう言って扉を開けると、そこには一匹のスライムと紫髪で黒い角の女の人、それとギィと同じようなオーラの悪魔がいた。
「やぁ、はじめまして。魔王リムルだ」
終わり←飛来前譚ｰ3
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蒼キ紅ノ使者ｰ晴秋ｰ(プロフ) - かなとさん» 御指摘ありがとうございます。すみませんでした、気を付けます。 (2019年3月26日 16時) (
レス) id: 6643e9d85f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月26日 15時) (レス) id: 9afeebc6dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴秋 | 作成日時：2019年3月26日 14時
