平凡な俺の日常その9 ページ10
いつも通りの時間に家を出て、飛雄の家へ向かおうとしてる最中
飛雄から一件連絡が入ってることに気がついた
開いてみればそこには、「当分一緒に学校行けない」って素っ気ないメッセージが届いてて
少しの余白を残したあと「ごめん」なんて珍しい三文字が書いてある
『…ねむ』
なんとなく微笑ましかったのだが、昨日このメッセージに気付けなかったのにはちゃんとした理由がある
夜遅くまで電話してたんだ
中学の時の先輩と
眠たいから切っていいかって聞いても「だめ、もうちょっと付き合って〜」なんて延々言われ続けこの有り様だ
日課のランニングだって、寝ぼけながら走ってたから途中電柱にぶつかりそうにだってなった
『…ねたい…帰りたい…』
何回も何回も出てくる欠伸に嫌気が差してきたその時
「俺も寝たい」
『…っ、おはざっす!!』
誰もいなかったはずの右隣から聞こえてきた声に一瞬混乱したものの
顔を覗き込んできた見覚えのある顔に、慌てて挨拶する
菅原「おはよ!眠たそうな顔も可愛いな〜、Aは」
『…』
終わった
先輩にとんでもないアホ面カマしちゃったよ
菅原「朝練にしても早くない?どうしたの?」
確かにこのまま何事もなく体育館まで着いたら、朝練が始まる一時間ほど前に到着することになる
が
これにもちゃんとした理由がある
『飛雄達、どうせ体育館の外とかで練習してるだろうから朝練まで付き合ってあげようと思って』
菅原「あー…んー…外では練習してないと思うけど」
『え、でも…』
戸惑う俺に少し悪戯な表情を見せた菅原さんは「お、やっぱ早朝練か〜」って言いながら体育館の扉を開けた
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作者名:ふか | 作成日時:2024年3月28日 0時