照れ屋な女の子と角名くん。

試合開始。 ページ33

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翌日

ついに球技大会の日

昨日までの緊張は消えていて、角名くんのおかげかな、なんて考えてしまって少し恥ずかしくなった





｢あれ、A今日ポニテ？かわいい〜！｣



そう、私はいつも髪をおろしているけど、今日は邪魔になるだろうと思ったからポニーテールにして来たのだ

私にしては珍しい、と思う



｢希彩ちゃんもお団子じゃん、かわいい｣

｢へへ、気合い入れちゃった〜！そうだ、クラT着たら一緒に写真撮ろ！｣





そう、この学校ではクラスTシャツを作り行事の日に着ることができるらしい

私の分も転校してきてすぐに注文してもらったのだ







先に更衣室でクラスTシャツに着替えて写真を撮りながらHRが始まるのを待つ


こういう時間は結構好きだったりする




｢LINEに送っとくね〜｣

｢あ、ありがと｣

｢あ、そうだ、インスタとか載せるの嫌なタイプ？｣

｢全然大丈夫だよ｣

｢やった！今日終わったら載せちゃお〜｣



本当に嬉しそうに言うからなんだか微笑ましくて
にこにこしてる希彩ちゃんを写真に収めてしまった

これは私だけの秘密だな〜





ちょうど先生が来てスマホをカバンにしまう

今日は目一杯楽しむように、と言われワクワクが込み上げてくる




試合の順番などを確認してから体育館へ向かう

ちなみにバスケからやるらしい







体育館には当たり前だけど全クラス揃っているので人がいっぱいだった


う、なんか緊張してきた……





｢A大丈夫ー？｣

｢大丈夫、じゃないかも…｣

｢あんまり緊張しなくて大丈夫だって！｣

｢そんなこと言われたって…｣




そこで集合がかかり熱血って感じの体育の先生が話し出す

正直緊張で話なんて聞いていられなかった





そしてついに一試合目が始まる

男子は2‐1vs2-2 女子は1-1vs1-2

つまり角名くん、治くんと、侑くん、銀島くんのクラス



｢どっちが勝つかな…？｣

｢さあ…これは分かんないよね｣





自分たちのクラスの試合の時は観戦できるように調整されているので私たちは体育館の端の方で試合を見る



(角名くんがんばれ…)









試合開始のホイッスルが鳴った









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