02 : sk ページ11
だって、だって。
『はじめまして』までは、春のきらきらした空気に超好青年が立ってんな、って思ってたの。
そしたら、『ですね？』で首こてんって傾げて、ちょっと不安気に口元に添えられた指。
え？ これ、無意識なの？
いやいやいや、『あざとい』と『可愛い』がこんなに完全一致する人、他にいる！？
今まで見たどの恋愛アニメにも負けないくらいの、キラキラエフェクトとバックで流れるドキドキ音。
どうしよ…もしかして俺……。
「あの…、」
エフェクトの正体を猛スピードで考察してたら、心配そうに声を掛けられる。
「うわ、あっ、すみません、どうぞ！」
慌てて通れるように場所を開けた。
やば…かっこわる…。
全然冷静さが戻ってこない俺に、中に入ったその人が向き直る。
「あの…新しい先生ですよね？ 阿部と言います。
税理士で、時々こちらに来てるんです」
丁寧な挨拶は、さっきからパニック起こしてる俺を人見知りだと気遣ってるのかも知れない。
「え、と、佐久間です。今年度からの保育士、です…」
何か言わなくちゃ、って思うのに、全然言葉が出てこない。
俺、こんなんだっけ？
こないだふっかにも『コミュ力おばけ〜』って言われたのに、ここで発揮しないでどうする…！
「あっ、深澤は中にいるんで…！」
最後の手段、ふっかの名前を出して２人で保育室を覗く。
気付いた子どもたちが、ふっかより先にカウンタードアの足元に集まってきた。
「あべちゃんてんてーだ！」
「あべちゃ、てんて？」
「こんにちは。『あべちゃん』だけでいいよ〜」
子どもたちは顔見知りらしくて、ふっかの真似して阿部ちゃん、って呼んでる。
えぇ…俺だけちょっと距離感じるんだけど…。
「おー、ありがと、阿部ちゃん。ごめんな？」
「んーん、事務所帰るついでだもん」
んーん、って…。
だもん、ってさ…。
この人、話す度に何か刺さる。
「みんなの顔見ると癒されるし」
今度は、えへへ、って子どもたちに笑いかけてるその笑顔が可愛くてきゅんきゅんする。
ぴしっと隙のない優等生かと思ったら、笑うとすっごく柔らかくなるし、そのどっちもを行ったり来たりする度に心臓がどんどん煩くなっていく。
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すず(プロフ) - なぎしゅうさん» コメントありがとうございます。見つけてくださって嬉しいです＾＾可愛い顔して中身は男の子〜なskさんがabさんにはヤンデレ気味なところと、skさんには遠慮なく小悪魔発揮するabさんが大好きで自家発電しています。よろしければ引き続きお付き合いくださいませ＾＾ (6月13日 5時) (
レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - 初めまして。お話読ませていただきました。数少ないskabで、skは右側が多い中、お話の2人も私のイメージ？というか、好きな雰囲気で一気読みしました。受け身なだけじゃない小悪魔abもab至上主義なskも凄く良きで🥰これからも更新たのしみにしてます。 (6月12日 13時) (レス) @page13 id: dee66be56c (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - みなさん» 見に来てくださってありがとうございます！ skさん、abさんにまた会えるように頑張っているようです💪ぱわー！ (6月11日 12時) (レス) @page13 id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - skabver.キター( 〃▽〃)ありがとうございます。ab氏、これからも保育園に来てねー (6月10日 15時) (レス) @page11 id: 72c8f11476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2022年11月27日 7時
