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「あの、」

手を挙げて、カメラマンさんに提案する。

「食べるの、交代していいですか」

「いいですね、やってみましょうか」

思わぬ展開にびっくりして瞬きを繰り返すふっか。

その顔にちょっと満たされる。

帽子を脱いで、椅子の背もたれに引っ掛けたら臨戦態勢。

「ラウ、ふっかのこと食べよ」

きゃはは、って笑って乗ってくれるラウールと、それぞれがふっかの腕を取った。

「ふっかさんのきれいな手、おいしそーう!」

「ラウ、どこからいく? 俺は親指かな」

「んっとねー」

「ちょ、待って、しかもこれ動けなくない?」

会話に置いてけぼりなふっかが俺たちを交互に見る。

そうやって動揺してて。

「あーん」

「…っ、ラウ、だ、め…っ」

「え?」

小指をラウに齧られたふっかが小さく声を上げて、ぴたっとラウの動きが止まった。

やっぱり。

それ、俺のせいなんでしょ?
毎日ふっかの手にしてるキスに段々感度上げられてること、知ってるよ。

俺の行動がふっかの体に染み込んでるみたいで嬉しい、って思ってた。

「え、や、ごめん…忘れて」

逃げ場がなくて、サングラスの奥で伏し目がちに照れてる。

両手が空いてたら、いつもみたいに口元に持ってったり、顔隠したり出来たのにね。

「なになに、かわいいじゃーん!」

「わっ、ラウ、抱きつくなっ」

文句言いながらもラウールの反応にほっとしてるのが分かる。

安心したとこ悪いけど、俺のせいで可愛くなるふっかも見たいからさ。

「俺も、」

「ん?」

「いただきます」

「えっ、照待って、痛いのはやだ…っ、」

…ねぇ、俺の理性試してんの?

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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます!初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです^^ (2022年10月10日 8時) (レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すず | 作成日時:2022年9月4日 11時

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