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撮影が終わって、帰る頃には日付を跨ぎそうな時間だった。
お互い、明日も仕事がある。
なのに、俺の『後で』を盾に、俺を連れて帰ることを照は頑として譲らなかった。
照の家で風呂に入らせてもらって、着替えも借りて、今は完全に照のテリトリーの中。
どこにいても照の匂いがする。
「ふっか、…キス、するから」
いやいや、手に、でしょ。
後、改まって言うの、やめよ…。
いつも不意打ちでしてくる癖に、今日はわざわざ俺を椅子に座らせて、その前に跪いた照から恭しく手を取られてキスされる。
王子様かよ。
って、ツッコみたいけど、どう見ても悔しいくらい様になってんだよな…。
普段なら俺が見上げる側だから、恥ずかしくなったら俯いてればいいのに、今は下から見上げられて逃げ場がない。
はぁ、顔あっつい…。
空いてる方の手で無意識に口の辺りを覆ったら、唇を掠めた感触が照のところにある手の感覚と混じり合う。
擬似的にキスしてるみたいで、もう限界。
「ふっか」
やめて、唇当てたまま、これ以上喋んないで。
最後にちゅって音がして、照が離れていく。
「これ、最高のプレゼントだわ」
ううっ、嬉しそう…。
手が離れたと思ったら、座ったままの俺の腰に腕を回して、頭を俺のお腹にぐりぐりされた。
俺のこと逃げられなくするプロなの？
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます！初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです＾＾ (2022年10月10日 8時) (
レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2022年9月4日 11時
