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撮影監督との話が終わっためめがこっちへ向かってくる。
そう言えば、ずっと静かに立ってめめのことを見てた康二くん。
めめと目が合った途端、くるっと方向転換してふっかさんの後ろに隠れた。
「康二? …ふっかさん、康二何やってるんですか?」
「俺もわかんない」
2人の会話に、康二くんが何かごにょごにょって。
「今、めめの顔見られないんだって」
ふっかさんが通訳する。
「俺、何かした?」
「康二? んー、もっかい言って?
…めめのせぇやけど、めめはいっこも悪ないけど、めめのせぇ、だって」
ふっかさんの通訳が続く。
このちょっと面倒くさくて放っとけない感じが康二くんだなぁ。
「えっ、何だそれ、難しいな…じゃあ、康二に伝えてください」
ふっかさんに何か耳打ちして、岩本くんの隣りへ移動するめめ。
「康二、めめから」
一部始終聞いてた康二くんの肩がぴくって反応する。
「撮影が終わるまでは我慢しとく、って」
「なんそれ…終わってからどうなるん…」
体育座りの膝に顔を埋めて丸まっちゃった。
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すず(プロフ) - みなさん» コメントありがとうございます!初めて頂いたコメントに嬉しい言葉がたくさん並んでいて、どきどきしています…。また覗いてくださると嬉しいです^^ (2022年10月10日 8時) (レス) id: 042e012db9 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - いきなりコメント失礼します。いつもキュンキュンしながら読ませていただいています。完結おめでとうございます。すずさんの作品大好きです。 (2022年10月9日 16時) (レス) @page48 id: 2fd29c3102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すず | 作成日時:2022年9月4日 11時