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そう思うと、ゾッとする。しょっぴーだけで、あの場を対応するのは絶対に不可能だった。
「たまたま近くにいて、ドクターコールがあったので来れただけです」
「……」
すっかり忘れていたが、ドクターコールを鳴らしてしまったのだ。救急病棟でありながら。看護局長に何と言われるか……。
「確かに、救急病棟なのにドクターコールを鳴らしてしまったのは……いけないことなのかもしれません。実際、ドクターコールが鳴ったら、無条件に集まって来なければいけない医療スタッフがとても少なく感じました」
救急病棟は重症な患者も多い。いつ、何が起こってもおかしくない。だけど、スタッフも急変対応のスペシャリストが揃っている。ベテランも多いし、普段から急変時のシミュレーションを行っている。だからこそ、そんな救急病棟のスタッフが助けられないかもしれないと思ってドクターコールをした患者を看るなんてできないと思ったのか、医者も普段より駆け付けてくれなかった。看護師なんて、ICUの人しかいなかった。
「だけど、今回……ドクターコールを鳴らしたのは的確だったと思います。今日はスタッフもとても少ないのに、患者さんの数はとても多いし、救急病棟の当直医もお昼ご飯に行ってて席を外していました。この状態で対応してたら……間違いなく、患者さんは助かっていませんでした」
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あずぴ(プロフ) - 初めまして。とても面白くて一気に読んでしまいました。文も凄く読みやすくて尊敬致します。これからも続き楽しみにしています。 (2021年8月26日 15時) (
レス) id: 7890b9a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなみ | 作成日時：2021年4月7日 19時
