チョンくんと仲良くなろう大作戦。 4

作戦157 ページ16

8時23分




今日もいつも通りの時間に登校してきたチョンくんの姿を見て心臓がドキリと跳ね上がった




スジンに言われ思い出した560円の存在に闘争心が燃え上がっていたが寝て起きたらそんなもの小豆並に小さくなってしまった



隣の部屋のナムオッパがうぅーん…豆ぇ…豆に食われるぅって夜中に大声で叫んでたぞと本気で心配してきたくらいだからメンタル的には相当きていると思う(夢の中で何があったの私)



登校してる時もどういうシチュエーションでチョンくんにいうのか考えて3回くらいバイクに轢かれそうになった。今生きてるのが奇跡だと思う



とにかく今私は生きるか死ぬかの瀬戸際にいるのだ






チラリとスジンを見ると首でチョンくんにはなしかけろジェスチャーをされた





しかもなんか無駄に目が輝いてるように見えるのは私の気のせいだろうか



親友の私の心臓がこんなにも忙しく働いてるっていうのに何楽しんでんの



そろそろ親友という肩書きを投げ捨てようか？ん？





「なに朝から悶々としてんだよ、お前」


「！」




急に話しかけられ体が固まる




「チョ、チョンくん…」




隣のチョンくんの方をゆっくりと見ると眠そうにあくびをするチョンくんと目があった




…今日も相変わらず鼻高いですね



付け鼻でもついてるんですか？



その鼻本当に天然なんですか？お母様やらお父様やらから受け継いだ由緒正しいチョン家の鼻なんですか？



羨ましい、よこせ





「…」


「はよ」


「お、おはよぅ…」





なんて頭の中では思うのに、実際口に出すことができなくて何となく気まずい雰囲気がここのところずっと続いていた



それでもチョンくんは何も言わずに



いや、むしろ前よりもなんか深い所を抉るような感じで私に話しかけてきてくれてるんだけど



流石に1、2週間こんな状態の私に不快感が出てきたみたい




…だって今めっちゃ顔険しい



なんか般若みたいな顔してるよ、君




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