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「なんだよその顔は。拭くとこまではしてやらねぇぞ」
「！別にそういうことでは…ありがとうございます」
柔らかな感触と、柔軟剤の香りが鼻をくすぐって、これが灰崎くんの香りか…なんて変態じみてるかな。
「…お返しします」
綺麗に畳んでから渡すと、彼はすでにカバンを持って傘をさしていた。
「じゃあ、また明日…」
「あ？傘もねぇのにどうやって戻んだよお前」
「走ります！」
「バカかお前は」
うーん、確かに雨はさっきから少しも弱まっていないのだけど。
「なんとかするので…灰崎くんは遅くならないうちに戻ってくださいね」
「その言葉、そのまま返す」
「ですよね…」
まだどうしたらいいのか思い浮かんでいないのだ。
「いいから行くぞ、風邪ひく」
「わっ！？」
腕を引っ張られ、気づくと同じ傘下に収まっていた。
「とりあえず、入口までは送る。後でちゃんと乾かせよ。いいな？」
「はいぃ…」
突然の幸運な展開に、頭がついていかない。
相合傘なんて、想像していなかった。
「あの、ほんとにありがとうございます！助かります！」
「別に。雨が降れば、はじめからこうするつもりだった」
「…？それってどういう？」
「知るか。お前は今度から天気予報くらいちゃんと確認してこい」
「はい…」
「他のヤツにこんな手間かけさせんじゃねえぞ」
やっぱり嫌、だよね。1人で舞い上がっちゃったかな。
「すみません…」
「…本当にわかってんのか？俺以外と同じ傘に入るなって言ってんだよ」
「それって…」とは、とても聞くことができなかった。
鼓動がやけにうるさい。
(気にしてるのはお互いさま)
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ナツメ - 作者様の灰崎くんに胸キュンしながら読みましたー！灰崎くんの小説少ないですよね〜作者様の小説楽しみにしてます！ (2019年1月4日 1時) (
レス) id: 939d143ca3 (このIDを非表示/違反報告)
ハセ(プロフ) - 福原氷柱さん» 私にはもったいないお言葉です…！本当にありがとうございます！褒めていただけて、かなり照れました(笑)ゆるゆるになりますが、更新頑張りますね！ (2018年12月21日 1時) (レス) id: 9a6c021268 (このIDを非表示/違反報告)
ハセ(プロフ) - DEVILさん» ありがとうございます！カッコよく書けるように頑張っているので、そう言っていただけてにやにやしてしまいました…！ゆるゆるペースになりますが、頑張りますね！ (2018年12月21日 1時) (レス) id: 9a6c021268 (このIDを非表示/違反報告)
福原氷柱(プロフ) - 言葉で言い表せないくらい好きです！(灰崎君も文章も) これからも頑張ってください！ (2018年12月20日 20時) (レス) id: 005cc55c58 (このIDを非表示/違反報告)
DEVIL(プロフ) - 灰崎カッコイイです！！再新頑張って下さい！ (2018年12月20日 7時) (レス) id: 2d2e894556 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハセ | 作成日時：2018年12月13日 13時
