○10話● ページ10
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私のことを助けてくれた、あの人。
A「(布団…いい香りだったなぁ)」
私が出て行くまで、その人は部屋から出てこなくて
挨拶をしていこうか迷ったけど、部屋を勝手に覗くのに気が引けてしまって
結局、言われた通り勝手に出てきてしまった。
あそこら辺は、よく行く駅の近くだったから
帰るまでの道のりは難なく帰れて。
その途中、ある公園のベンチに見覚えがあると思ったら
あの夜、彼に助けてもらった場所だと気づいた。
A『(家、近かったんだ)』
新たな発見をした後、そのまま家に帰宅。
怒涛の二日間は、こうして過ぎていった。
名前も教えてもらえず
お礼もさせてもらえず
モヤモヤした日々を過ごしてる訳なんだけど
A「何してる人なんだろ…あの人」
既に、彼のことが気になって仕方ない。
別に、恋とかではなくて。
そりゃあ…顔は悪くなかった。むしろ綺麗な顔をしていたと思う。
でも流石に、暫く恋はお休みしたい。
だからこれは、そういう意味ではなくて
単に、人として惹かれている。それだけ。
あと…なんか、あの人
前に会ったことある気がするんだよね。
何処で会ったんだっけ…
磯貝「あ、Aさん」
A「はい？」
磯貝「そういえばこれ…お父様から預かっていたものなんですが…」
ひょこっと顔を出した磯貝さんが、遠慮がちに差し出してきたものは
四角くて白い物体。
それは、よくドラマで見るような
お見合い写真が入っている、アレ。
そうだ、お父さんには
付き合ってたこと知らせてなかったんだっけ。
私も気がついたら20代後半。
お父さんとお母さんはとっくに結婚していた歳らしい。
そんな父親から見たら
娘のことが心配で堪らないんだろうな。心中はお察しします。
…でも、流石に
このタイミングでそういう気持ちになれない。
それを磯貝さんも察してくれてるだろうから、申し訳なさそうなんだろう。
A「ごめんなさい、今は…」
磯貝「ですよね。では、そうお伝えしておきます」
A「うん、お願いします」
小さい頃は、
23歳で結婚して、25歳には一人目を生んで…
そんな人生設計を立てていたっけ。
気がついたら25歳
しかも2年付き合った人に裏切られ、フリーになるって…
人生はそう甘くないみたい。
はぁ…何やってんだろ。
そう考えたら、また自分が嫌になった。
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爽歌。(プロフ) - ぐちこさん» ぐちこさん、コメント有難うございます(*^^*) とっても嬉しいです…(TT)！先の章でお待ちしております☆ (2018年3月30日 17時) (
レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
ぐちこ(プロフ) - はじめまして！遅ればせながら読ませていただいています♪2章も楽しみです☆(*^^*) (2018年3月29日 16時) (レス) id: d58eef616e (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - なるちゃんさん» コメントありがとうございます(*^ω^*) おもしろいと言っていただけて嬉しいです(/ _ ; ) 更新頑張りますね☆ (2018年2月24日 22時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
なるちゃん(プロフ) - うーん、おもしろい！ 最近智くんにハマってます！ 続き楽しみ〜〜！ (2018年2月21日 22時) (レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
爽歌。(プロフ) - ろーるけーきさん» ろーるけーきさん！美味しそうな名前！はじめまして(*^^*)コメントありがとうございます♪ 前作からっ!?嬉しいです(TT) ﾌﾌﾌ…もう少しだけ焦らさせていただきます(´∀｀)(笑) 更新頑張りますね！！ (2018年2月21日 11時) (レス) id: 1b1d416676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爽歌。
| 作成日時：2018年2月9日 16時
