君がいなくなっても-3- (ページ43)

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阿部亮平side

マネージャーから連絡があって、驚愕した

オフで家にいたから、直ぐに病院へ向かった

そこにはAのご両親と弟くん、もちろん目黒も居て

ふっかは4人から少し離れた椅子に座りぼんやりと一点を見つめていた

強く握りすぎている手から血が滲んでいる

｢1人で抱え込まないで。大丈夫って、信じよう。｣

今の俺からはそんな言葉しかかけられなかった

最愛の人がこんな状況になるなんて、思っていなかっただろうし

俺らだって思っていない

初の冠番組の収録したり、デビューコンサートの準備したり、2ndシングルの話も始まって...って幸せな未来しか見えてなかったもん

手術室の扉が開き、担当してくださった医師の方から説明を聞く

さらに頭が真っ白になった

数日が峠、意識が戻らないかもしれない、

せっかく戻ってこれて、10人でデビューできたのに...？

みんな、呆然と立ち尽くしていた

ふっかの背中は消えてしまいそうなくらい、弱々しい

ICUに入る、目黒たち家族を外から見る8人

ラウと康二なんか大泣きで、照と舘さんが優しく背中をさする

深澤｢...俺のせいだ、｣

ぽつんと、ふっかが呟く

渡辺｢何言ってんの、ふっかのせいじゃ...。｣

佐久間｢そうだって、｣

深澤｢俺が、デートしようなんて、言わなきゃ、好きだって伝えなきゃ......。｣

｢そんなことない、それ以上言うなら怒るよ。Aだって、ふっかのせいなんて思ってないよ。絶対に。｣

深澤｢でも、急に意識が戻らないかもしれないとか言われて、俺、どうしたらいい...？｣

滅多に涙を、弱さを見せないふっかの頬を涙が伝う

？｢あの...、｣

そんな俺らに、ある人が声をかけてきた