君がいなくなっても-3- (ページ29)

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深澤辰哉side

朝イチからの疲れがみんなあったから、それだと思ってて気付けなかった

『たつくん、ごめ...大丈夫だから、みんなのとこ、行って？』

って、しんどそうな顔で言われて離れられるわけないじゃん

「居たくているからいいの。...って聞こえねぇか？」

今、機械外してるし

大丈夫。って手話でやろうとすると手を掴まれ、Aの耳の方へと当てられる

『きこえるから、ちょっとだけ、ここにいて。』

だんだん耳鳴りも落ち着いてきたのか、可愛い顔して眠りについた

阿部「...Aは？」

タイミング良く、阿部ちゃんが扉からひょっと顔を出す

「今寝たとこだから、佐久間達に静かにしとけって言っといて。」

阿部「了解(笑)」

阿部ちゃんがみんなのいる方に戻ると、入れ替わりで目黒が来た

目黒「ふっかさんもちょっと休んでください。俺代わるから。」

「んぁ、いいの。ってか、手離せないし、ほら。」

俺の手握りしめたまま寝てんの

目黒「じゃあ、片手で食べれそうなの持ってきますね？」

「あー助かる、」

時折聞こる佐久間の笑い声にうるせぇな、なんて思いながら約1時間

そろそろ握られてる手が限界...わら

『んんっ、』

「あ、やべ、」

『たぁ、くん、』

......！？

ちょっと待って、可愛いかよ！！たぁくんって！！

『たぁくん、ぎゅ...して、』

...過去最強に甘えモードじゃん？

「...っ、はいよぎゅー。」

頭を優しく撫でると満足そうな顔してる

「最近、耳鳴り酷かった？」

聞こえやすいように耳元で話すと、首を縦に下ろした

「そっかそっか、教えてくれていいからね。我慢しないでね。」

『...ごめんなさい。』

大きな目に涙を貯め始める

「大丈夫、少しずつでいいから教えてね。」

『...うん、』

「じゃあ、みんなのところ行こっか？ほら、ぎゅーして。」

そのままAを抱き上げて、みんなのいるリビングへ向かった