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108. ページ14

岩本照side








Aが倒れてから数日








前の仕事が早く終わり、集合時間よりかなり早めにリハ室に着いた









ベストアーティストでの初披露が決まり、今日はそのためのリハ








扉を開ければかなりの音量でD.D.が流れていて、そこにはAの姿








集中して曲を聴いてるみたいだし、俺が入ってきたことに気付いてない








「A。」








トントンと肩を叩けばびっくりした表情で振り返る








「自主練禁止って言わなかったっけ?」








無理すんなって言ったのに...と思いつつ注意するとむぅーっとほっぺを膨らます








『踊ってないもん、』








「踊ってなくても、、、」








『じゃあどうすればいい?みんながここのメロディーいいねって言ってても分かんない、どんな曲調なのか、ファンのみんなにどう聞こえる曲なのかも分かんない!

...それでどう伝えればいいの、』








元々、曲と感情を合わせて踊るのが得意だったAにとってどんな曲調なのかは重要なことで








でも、Aの耳ではそれを聞くことは難しい








『...欲しかったデビュー曲も私にとって曲じゃない、メトロノームみたいなんだよ...』








メトロノームみたい








その言葉に胸が締め付けられた








「...っ、ごめんっ、」








俺は、俺らはAに寄り添ってるつもりになってただけでなんも力になれていないんだと実感する









それでも、いい解決策なんて浮かんでこなくて









Aの聞こえてる世界を分かることが出来なくて









ただ優しく抱きしめることしか出来なかった

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あおこ(プロフ) - こんなお話の途中で、、更新停止はずるいですって、更新お願いしますね? (2022年11月25日 1時) (レス) @page43 id: 2372b71d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずき | 作成日時:2020年8月5日 12時

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