君がいなくなっても

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頭が痛い



耳鳴りがする



あーでも今日、振り入れの日だっけ？



と思いつつ、私は頭痛薬を口に放り込んだ。



宮舘涼太side



渡辺「おはよ、ってくま酷いけど。」



「また課題？」



『んー、徹夜。』



「最近ちゃんと休めてないでしょ？振り入れ始まるまで30分ぐらいあるから、おいで。」



手招きするけど、大きく首を振られてしまった。



『だめ、明日の予習と来週のレポートあべちゃんに相談しなきゃなの。』



振り入れが終われば、個人で連載を持つ雑誌の撮影が夜まであるらしい。



だから、30分でも課題やんないとやばいんだって。



渡辺「倒れるよ。既にフラフラだし。」



『んー、大丈夫。コーヒー飲んだし。あ！あべちゃん！！』



逃げるかのように阿部の所へ行ってしまった。



それから振り入れが始まった。



振り付けは照が担当。



フォーメーションチェンジの時だった...。



ドンッ、と鈍い音。



深澤「...Aっ！？」



佐久間「っおい！？」



移動の時、ふっかとぶつかって倒れたらしい。



岩本「A、1回休んでな。そんな体じゃ練習しても意味ないよ。」



阿部「うん。夜も仕事あるんでしょ。今体調崩したら大変だし。」



それでも大きく横に首を振るA。



佐久間「A。休んでな。」



『...嫌だ。.....っ、なんで休めばっか言うの？なんでっ、一緒にやるの嫌なのっ？』



ポロポロと涙を零し始めた。



渡辺「違ぇよ！けど、Aは女の子なんだから無理すんなって。体壊したら...『じゃあ男だったら無理していいの？』」



泣いて充血した目は、翔太を少し睨んだ。




『女だから、って言わないで！！私だって特別扱いされたい訳じゃない。チヤホヤされたいわけじゃないの！好きで女やってるわけじゃない！！！』

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