＿＿side H ページ43
Hikaru side.
見つめ合う熱っぽい視線。
彼女の華奢な腕が片方だけ俺の腰にまわっていて、触れられた部分だけがやたらと熱く感じる。
一緒に寝るって、そういうことなんだよな、
ゆっくりと瞬きをしても、やっぱり交わる視線。
その雰囲気を察したからか、彼女はその瞼を静かに閉じた。
大丈夫。俺そんなガツガツしてないからさ。
ついこの間自分の口から出た言葉とは真逆のことをしようとしている。
ごめん。
俺嘘ついちゃった。
こんな近距離に彼女がいて、
うるうるとした唇に、閉じられた瞼。
そんなの見たらキスしたくなる。
ゆっくりとぎこちなく、彼女との距離をなくしていく。
リップクリームが塗られしっとりした唇に触れれば、もう一回、あと一回なんて欲張りになっていって。
次第には、俺の他に誰とこういうことしたの？なんて、知りたくなってしまった。
俺はAにとって何人目の男？
俺じゃ1番になれないのかな。
静かな部屋に鳴り響くのはリップ音だけ。
どんどん湧き出す独占欲と共に、その音も大きさを増していく。
せめて俺くらいは、
安らげる場所がないとって。
本当どの口が言ってんだか、って自分でも呆れてしまうくらい彼女のことが欲しくなってしまった。
ちゅっ、と音を立てて離れた唇と、色気を纏った目元。
俺のTシャツをキュッと握った彼女と視線を交えた。
照「ごめん。」
「え、？」
照「ガツガツしてないって言っておきながら、したら止まんなくなっちゃった。」
眉を下げながら笑えば、彼女も同じように眉を下げた。
照「俺じゃ、ダメ？誰よりもAのこと大事に出来る自信あるよ。」
思いの丈を、飾らずに彼女にぶつけた。
彼女はまだ、切なそうな表情を浮かべたままだった。
.
△ Choose the person you want→←▲ set to Yellow side H
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cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
