▲ set to Yellow side H ページ42
Hikaru side.
ノック音と共に現れたのは紛れもなく彼女で、あの日以来意識をしてしまっているのか、扉を開けた後も上手く言葉が出ずにいた。
当の彼女はただ俯いていて、2人の間には沈黙の時間が流れていた。
照「とりあえず、入る？」
コクリと首を縦に振った彼女を部屋の中に招き入れた。
なんなんだ、この空気感、
やっぱり無言の時間は変わらないまま。
お互いがお互いの様子を探るようにチラッと視線をを向けては外しを繰り返した。
「あの、」
そんな沈黙を破ったのは彼女の方で。
「一緒に、寝てもらえませんか、？」
照「は、」
あまりに突拍子もない提案に腑抜けた声が出てしまった。
寝る、って、
照「いや待って、でもさ、それはまだお互いの気持ちとか確認し合ってないし....あ、いや！Aさんのことが嫌いとかそういうわけじゃなくて、！むしろ気になるっていうか、」
焦った俺は言わなくてもいいようなことをペラペラと口走ってしまい墓穴を掘った。
照「....いいの？」
その問い掛けに、彼女はまた首を縦に振った。
ベッドに寝転んだ彼女を、優しく包み込む。
鼻を掠めるシャンプーの香りにやっぱりドキリと心臓が跳ね上がってしまう。
彼女の肩には力は入っていない。
むしろ、密着度を増して上目遣いで俺を見つめているんだ。
照「な、何？」
「今日だけでいいんで、下の名前で呼んでくれませんか？」
照「え、」
そんなの、彼女みたいじゃん、
ダメですか？と懇願するように瞳を潤ませている彼女の願いを断る理由など俺にはなくて。
一度だけ喉を鳴らして息を飲み込んだ。
照「A、」
身体に火が付いたようにぶわっと熱くなる。
照れ隠しに笑ってみせれば、彼女も恥ずかしそうに笑っていて。
独特な空気は、あっという間に温かいものへと変わっていく。
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cleam(プロフ) - あゆささん» コメントありがとうございます！何度もお読みいただけて嬉しいです（ ; ; ）手は少しずつ慣れてきました！笑 この際両利きにでもなろうと思います。笑 ご心配ありがとうございます！ (2021年3月1日 21時) (
レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 柚月さん» コメントありがとうございます！全ルート解放しましたので、読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - ekubokou0608tksさん» コメントありがとうございます！最終話、全ルート解放しましたので是非読んでみていただけたら嬉しいです＾＾ (2021年3月1日 21時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
あゆさ - ドキドキするストーリーで何度も読んでしまいます(^^)手は大丈夫でしょうか？いつもありがとうございます！ (2021年2月27日 9時) (レス) id: 6566d79835 (このIDを非表示/違反報告)
柚月 - 番外編的でいいので9人全員の結末がみたいです (2021年2月27日 1時) (レス) id: 1cfbcf2dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年2月13日 23時
