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132. ページ23



〔大介side〕

弟に抱きついて泣くとかバカみたい。

けど、涼太の頭なでる手が優しくて全然泣きやめない。

大介「ぅ..うぅぅぅ..グスッ..」

涼太「ギュッ...」

大介「ぅ..」

涼太「大丈夫?」

大介「コクンッ..ごめん、ねッ..グスッ..」

涼太「ううん、俺は大丈夫」

大介「ッ...」

涙を必死に止めようとしてんのに涼太はそれを遮るように甘やかしてくれるから甘えちゃう。

大介「はぁ...情けない..」

涼太「え?」

大介「弟に甘えて、理由も無くこんな泣いて、ほんとッ...」

涼太「なんでそんな自分を苦しめんの?」

大介「だって、そうじゃんッ...」

涼太「別によくない?俺ら弟には兄ちゃんたちに甘えられるけど、兄ちゃんたちは甘えられないって。それはおかしいじゃん」

大介「りょーた、」

涼太「俺は別になんとも思わないから。理由がなくても泣きたいなら受け止めるし。」

大介「グスッ..うそじゃ、ない、?うけとめてッ..くれるッ..?」

涼太「もちろん」

涼太は俺が気済むまでずっと抱きしめてくれて、頭をなで続けてくれた。


涼太「じゃあ、お昼作るね」

大介「うんッ...」

泣きやめてないけどずっとくっついてたらいつになるか分からないから離れた。

翔太の寝てる横に座ると頭に手が乗る。

翔太「顔、ぐしゃぐしゃ笑」

起き上がってティッシュ渡してくれた翔太。

翔太「俺だって、涼太みたいな安心感とか優しくとか無理かもしれないけど、受け止めるのはできるから。仕事の愚痴も聞くし」

大介「翔太...お前らはッ..グスッ..」

翔太「え、まだ泣くの?」

涼太「受け止めるんじゃなかったの?」

翔太「いや、言ったけどさ。えぇ?」

大介「ごめんッ..うれしくてッ..」

翔太「...くる、?」

大介「体調は、?」

翔太「寝たらよくなった。来んの?来ねぇの?」

大介「ギュッ..」

翔太「なんか、ちぃ兄いい匂いする」

大介「えぇ?笑」

涼太「あぁ、柔軟剤変えたからかも。今回の洗濯から翔太のもその匂いなるよ」

翔太「そ、」

大介「ッ...」

翔太がそのまま横なろうとするから怖くて目瞑る。

大介「...」

翔太「ごめん、なんも言わずに横なった」

大介「ううん、大丈夫」

翔太「そっか」


泣きすぎたのかなだんだん瞼が重くなってくる。

涼太「翔太、お粥できた」

翔太「ん、ちぃ兄寝るっぽい」

涼太「お腹すいたら起きるよ、多分。そのまま少し寝かせてあげて」

翔太「ん、そうだな」

翔太にトントンされて夢の中へ。

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作者名:未来 | 作成日時:2020年10月27日 10時

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