朝、起きたら… (ページ4)

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緑

目が覚めると、頭痛も悪寒もなくなっていた。

サイドテーブルに目をやると、ポカリと替え用の冷えピタ、体温計が置かれていた。

めめ、優しいな、なんて感謝しながから、熱を計ると平熱に戻っていた。

よかった！

顔洗うため洗面所へ行って、鏡の前に立った…
そして冒頭に戻る。

ぇっ？
どうしよぅ。

仕事は夕方に取材が一つだけ…

無理！誤魔化せないよ！
俺女の子になってる！

もう、仕事出来なくなるの？…

そう思うと涙が溢れてきた。

俺は泣きながら佐久間にTELした。

桃『にゃーっす！あべちゃん、大丈夫？熱下がった？』

緑『…ぅっ、ふっ、、、大丈夫…熱は下がった。
だけ、ど…佐久間、助けて… 』

俺が泣いているのに気付いたのか、佐久間はすぐ来てくれた。

インターホンが鳴り、モニターを見ると佐久間だったから、『玄関開けてるから勝手に入って』と言って自動ドアを開けた。

ゆっくりリビングのドアが開く。

桃『あべちゃん、佐久間さんきたよ？』

緑『佐久間、ゴメン、ありがと…
あの、ビックリしないでね？』

と言って、被っていたブランケットを取ると、

桃『あべ、ちゃん？ぇっ？誰？顔はあべちゃんに似てるけど、ぇっ？えっ？』

緑『…佐久間、俺なの。阿部亮平…
起きたら、女の子になってて…』

桃『…ホントにあべちゃん？実は双子の女の子とかないよね？』

緑『佐久間、実家に泊まったことあるでしょ…
弟だけ紹介して、双子は紹介しないなんて俺どんだけ性格悪いんだよ…』

桃『…だよねー！…じゃーガチであべちゃん？』

緑『ぅん。
？どうしよう…
俺、仕事出来なくなっちゃうのかな？…』

俺は一生懸命涙を堪えた。

桃『あべちゃん…女の子になると胸結構あるんだね？』

緑『///どこ見てんだよ！！！バカっ！』

桃『ﾊﾊｯ、、冗談だよ！とりあえず事務所行って滝沢くんに相談してみよ？』

クローゼットをあさり、着れそうな服を探す。

どれも大きいけど、まだ着れそうなニットとスキニーパンツを選んで着替えた。

サイズを間違って買って、少しキツかったスキニー…これでもデ○○○のかよ…

とりあえず事務所いかなきゃ、服なんかどうでもいいや！

着替え終わりリビングに行くと

桃『ぉー！可愛い！！！なんか彼氏の服着てる感がいいね！』

緑『はぁー、バカ？全部自分のだから！』

佐久間の車に乗って事務所に向かった。