SnowManの恋の色を貴方と～prologue～ (ページ8)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:3,283 hit

… ページ8

.

翔「お前さ、やる気ないなら帰れば？」

「っ、…ごめっ、」

"アイドルとしての賞味期限"
俺だって意識していなかったわけじゃないし、
それなりに焦っていた。

歳を重ねるごとに体力がなくなって、
稽古で遅れをとるAに、どうして俺は優しくしてやる事が出来なかったんだろうか。

"女だから"そう言われるのが嫌いで、
誰よりも努力してたAを知ってるのに。

翔「…そんなんだから、俺達デビューでかなぁんじゃねーの」

「…わかってる、次までに完璧にするから」

どんどん遅れをとってくAが、
あの日言ってたように本当に離れていってしまう気がして。

離れんなよ、頑張れよ、
そう強く思うほどAに冷たく当たってしまっていた。

深「翔太、言い過ぎ」

「ふっか、いいの。翔太が言ってる言葉は間違いじゃないから」

それでもさ、
思った事をちゃんと言えるのは翔太の長所だよ、
みんなが言いにくい事を翔太は言ってくれてるの、
そう言っていつも笑ってたよな。

「翔太！よーし、Aちゃんとご飯でも行くかぁ？」

翔「…何急に」

「そろそろ大好きなAちゃんとご飯行きたいかな？って」

翔「別に、大好きでもねーし、」

こんな俺に、Aはいつも優しかった。
少しの変化に気づいて、こうやって声かけてくれたりさ。

いつか、いつかさ。
Aに本当は大好きだって伝えたかった。