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阿部「ほら、ふっかが変な事言うから、Aが困っちゃったで、！って、っわぁ！」
亮平がヘラヘラ無理して笑って、ふっかに文句を言い始めるから、その話が終わる前に無我夢中で亮平に抱きついた。
阿部「ど、どうしたの、」
「バカっ」
阿部「え？」
「亮平は昔から、優しすぎる」
阿部「っ、どうしたの？突然、」
「もっと自分のことも考えてよ、」
そんな悲しそうに無理して笑わないで。
私の想いを嘘だって決め付けてしまわないでよ。
「私、いやだよ」
阿部「え？」
「幼馴染じゃない今、私には亮平の隣にいる理由がない。ただの先生と生徒なんて、っ、ずっと一緒にいる理由がないなんて、そんなのいやだ。」
阿部「A、」
「私、亮平のこと愛してるの。」
阿部「、な、に」
亮平が驚いたように息を呑む。
ごめんね、驚かせて。
前世の私なら気付かなかったこの想い。
離れてから、二度と会えなくなってから気付くなんて、確かに鈍感すぎたよね、私。
だけどね、今ならわかるから。
この気持ちをやっと伝えられる時が来たのだから。
伝えなきゃいけない。
優しすぎていつも自分のことは二の次なあなたの事が、愛しくて堪らない。この気持ちを。
「さっき、私の気持ちは懐かしさだって言ったよね？」
阿部「……うん。」
「私、ふっかに感じる気持ちと亮平に感じる気持ちは違うよ？」
阿部「っ、それは幼馴染だから、」
「違うよ！……違うの。私気付いたの。」
遅くなってごめんね。
私きっと、前世から同じ気持ちだったよ。
幼馴染って言葉に隠れて気付かなかったけど。
だってあなたはいつだってずっと。誰よりも、何よりも大切だったから。
「私は亮平のこと、好きよりもっと……。愛してるんだよ。」
阿部「は、？う、そだ、」
「嘘じゃないよ。大好きだよ。亮平のことが誰より愛しくて堪らないの。」
あなたが信じてくれるまで、何度でも言うよ。
愛を伝えるって、こんなに勇気がいるんだね。
だけど、もう伝えられないまま終わるのは私も嫌なの。
今、私はまたあなたの近くで息をしているから。
言葉を伝えられるから。
だから、これからはたくさん愛してるって伝えたい。
好きな人に、大切な人に。
ちゃんと好きだと伝えられるって、幸せなことだもん。
もう一度あなたに会えて、本当によかった。
そう、心から思う。
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たぬ(プロフ) - 朝桐さん» 最後まで読んで頂けただけでも嬉しいのに、宝石みたいにキラキラした素敵な感想をありがとうございます。頂いた言葉全てが宝物です。こちらこそ出逢ってくださりありがとうございました。 (3月21日 23時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！涙なしでは見れなくて、とても生きててよかったと、見れてよかったと。運命といいますか奇跡にただ救われました。執筆活動お疲れ様です。今後のたぬ様の日々が愛に溢れますように。本当にありがとうございました！ (3月18日 22時) (レス) @page43 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - みみみさん» お読み頂き、素敵な感想までありがとうございます。楽しんで頂けたのなら本当にすごく嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございました！ (9月6日 23時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 今日初めて見つけたこの作品、１話から今まで全部いっきに読みました☆本当に素敵な作品でした😊ありがとうございました！！ (9月2日 17時) (レス) @page43 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - 桜色さん» とっても優しくて愛のある感想を送ってくださってありがとうございます。どの言葉もとても勿体ないくらいですごく嬉しいです。最後まで読んで下さってこんな素敵な感想まで下さって、こちらこそありがとうございます！ (6月5日 22時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2022年8月24日 22時
