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「私は、亮平のこと＿＿＿」
あの日、蓮くんの言葉がしっくりきた、私の亮平への想いの名前。
好きより、もっと。
自分の気持ちを言葉にするのは初めてだから、ちょっぴり照れくさい。
だけど、伝えるなら今だよね。
私は意を決して、亮平の顔を見た。
阿部「いや、わかってるから！いいから、言わなくて！」
「……え？」
阿部「大丈夫！大丈夫だから、Aは気にしないで？」
「え、気にしないでって、？」
勇気を持って口にしようとした言葉は亮平に遮られてしまう。
そんな悲しそうな顔して、どうして聞いてくれないの？
阿部「あのさ、俺が何年Aに片想いしてたと思ってるの？Aにとって俺がただの幼馴染でしかなかったことくらい、嫌というほどわかってるから。」
「何言って、」
阿部「…見た目とか関係なく、俺はAが好きだったから。だから、また勝手にAのこと好きになったの。」
好きになってくれて、嬉しいよ。
なんでそんな苦しそうに好きだと言うの？
阿部「今は幼馴染でさえもなくて。ただの、先生と生徒。好きだなんてほんとはそんなこと伝えるのも良くないんだろうけど……。俺、返事はいらないんだ。Aが俺のことちゃんと覚えててくれただけで嬉しいんだよ。」
どうして目を合わせてくれないの？
１人で、結論出さないでよ。
そう思うのに、亮平の話は止まらない。
阿部「同じ気持ちじゃなくても全然平気だから。また会えただけで、それだけで、俺はもう十分なの。」
「ちょっと、待って！私だって亮平のことっ！」
阿部「うん、ありがとう。だけどね、それは俺と同じ気持ちじゃなくて、ただの懐かしさだよ。」
「っ、」
阿部「Aは優しいから、俺への罪悪感で俺のことを好きだと思おうとしてくれてるかもしれないけどね。それは、俺の気持ちとは違うから。ね？だから大丈夫だよ。」
何が大丈夫なの？
なんでそんなに否定するの？
まだ何も言えていないのに。
阿部「また会えただけで、っ、好きだと伝えられただけで、俺はよかったんだから。」
亮平をこうさせたのはきっと私なんだ。
鈍感だった前世の私。
勝手に居なくなった前世の私。
いつも与えてもらうばかりで。
亮平の想いになんて気付かずにたくさん傷付けていたから、今こうして伝える前に違うって言われて信じてもらえないんだ。
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たぬ(プロフ) - 朝桐さん» 最後まで読んで頂けただけでも嬉しいのに、宝石みたいにキラキラした素敵な感想をありがとうございます。頂いた言葉全てが宝物です。こちらこそ出逢ってくださりありがとうございました。 (3月21日 23時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
朝桐(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！涙なしでは見れなくて、とても生きててよかったと、見れてよかったと。運命といいますか奇跡にただ救われました。執筆活動お疲れ様です。今後のたぬ様の日々が愛に溢れますように。本当にありがとうございました！ (3月18日 22時) (レス) @page43 id: db8064d0f2 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - みみみさん» お読み頂き、素敵な感想までありがとうございます。楽しんで頂けたのなら本当にすごく嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございました！ (9月6日 23時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 今日初めて見つけたこの作品、１話から今まで全部いっきに読みました☆本当に素敵な作品でした😊ありがとうございました！！ (9月2日 17時) (レス) @page43 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - 桜色さん» とっても優しくて愛のある感想を送ってくださってありがとうございます。どの言葉もとても勿体ないくらいですごく嬉しいです。最後まで読んで下さってこんな素敵な感想まで下さって、こちらこそありがとうございます！ (6月5日 22時) (レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2022年8月24日 22時
