37 You side ページ38
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翌日、私はまた翔太くんと一緒に家を出た。
昨夜は家族、というか主に翔太くんにめちゃくちゃ心配されて早くに寝かされたこともあって、貧血だったなんて忘れるくらい今日はとても元気になった。
渡辺「……昨日は眠れた？」
翔太くんが心配そうに私の顔を見る。
「うん！もうバッチリだよ！心配かけてごめんね？」
渡辺「……まぁ、元気になったならいいんだけど。無理すんなよ。」
翔太くんがポンポン、と2回頭を撫でてくれる。
そのやさしさで、また少し元気が出た気になる。
昨夜眠る前に、亮平のことを思い出して、これからどうしよう、なんてぐるぐる考えたりもしたけれど、多分、向こうは私のことなんて気にしてない……
目の前で突然泣き出したからびっくりさせたにしても、まさか"中身が椎名Aだから"なんて、気づくはずもないし。
それに今の姿で、私の中身はあなたの幼馴染みです！って言ったところで、頭のおかしな生徒としか認識されないに決まってる。
体も環境も変わって、昔みたいにそばに居ることは出来ないし、そもそも私のことを覚えているかなんてわからないのに、思い出させようとするのは私のエゴだと思った。
……わたしは、ただ、亮平が今も元気にしあわせに居てくれたらいいんだ。
昨日は突然だったからいろんな感情がごちゃまぜになって混乱したけど、渡辺さんって呼ばれて苦しかったのは多分、他人行儀な距離感に寂しさを覚えたから。
特別な意味なんてない。
ただ大事な人に初対面のような反応をされたことに子どものような寂しさを感じて、それが苦しさの原因だったんだ。
……そう言い聞かせて、私は自分の気持ちに気付かないフリをした。
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たぬ(プロフ) - るる様 ご指摘ありがとうございます！気付いておりませんでした、、外させて頂きました。教えて頂いてありがとうございます！ (2021年10月18日 20時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
るる - オリ フラﾀﾄした方がいいかもです(><) (2021年10月18日 17時) (レス) id: 0fbeefd96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2021年10月17日 11時
