近すぎて遠い距離2【Daiki.Shigeoka】 (ページ4)

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54 Tomohiro side ページ4

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シゲが籍を入れる前日

2人が遊んどるのは知っとった。

大学時代から

2人の事を見てきた俺からすると

お互いがどんな答えを出して

どんな選択をして歩んでいくのか

ここから先は

誰も知らんしわからんけど

俺はこれからも

陰から支えて見守ることしかできないと

そんな風に思っていた。

神「今日はAから連絡くる気配なしやな」

24時を回っても

Aから連絡がくる事も

シゲから連絡がくる事もなく

ベッドで横になりながら操作していた

スマホを置き

眠りについた。

翌朝

2人からメッセージがきてないか

眠たい目を擦りながら

確認したけどきてなくて

今はまだそっとしておくかと

思っていると

シゲから電話がきた。

重『もしもし、神ちゃん』

神「おお、シゲ。おはよう」

重『おはよう。もしかして起こしてもうた？』

神「いいや、起きとったから気にせんで大丈夫やで」

重『そうか、なら良かったわ』

神「こんな時間に電話してくるなんて珍しいな、なんかあったん？」

今日は籍入れる日言う取ったし

何かあったんかな？

俺の問いかけに

電話越しから深呼吸する音が聞こえ

少し震えたような声で

重『、、、結婚するのなくなったんやわ』

って間違いなくそう俺の耳に

聞こえた。

神「、、、、えっ、ちょっと待って。状況が全く掴めないんやけど」

重『急にそう言われても意味わからんよな、笑』

神「、、、いやどんなドッキリなん、これ？」

重『俺もドッキリって、、言いたいところ何やけど、、、ホンマやねん』

いやいや、、、

ホンマに急にそんな事言われても

意味分からんし

さっきまで眠かった頭と眼が一気に覚めたわ。

てかAも知っとるんかな？

それともAが関わってるとか？

重『ちゃんと詳しい事、神ちゃんには言わなきゃアカンとな思って。、、、今から家行ってもええ？』

神「あっ、うん。大丈夫やけど」

重『たぶん30分後くらいに着くと思うけどまた連絡するわ』

神「ん、了解。気つけてきてな」

重『ありがとう。んじゃあまた』

結婚なくなったって

よっぽどの事やし

シゲがなにかやらかしたんかな。

やって彼女さん妊娠しとるわけやし

益々わからんわ。

考えれば考えるほど

疲れるだけやし

シゲが来るまで

深く考えないでおこう。

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