近すぎて遠い距離2【Daiki.Shigeoka】 (ページ3)

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良くも悪くも

大毅の考えていることや

思っている事がわからない。

結局大毅は

私とどういう関係になりたいのだろう。

"好きだ"って言ってくれたけれど

その先の言葉を言わないから

ただ伝えたいだけなのか

それとも付き合いたいって

思ってくれてくれているのか

正直私には分からなくて

でも、その先の言葉を聞く勇気がないから

大毅が喋るたび

心拍数が

上がっていってるのが分かる。

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重『まだまだ言いたいことも、聞きたいことも山ほどあるんやけど』

「うん、、、」

重『これからAが俺とどうなりたいか、、、知りたい』

どうなりたいか、、、

そりゃあ、もちろん付き合いたいよ

でもこんな状態で

じゃあ付き合いましょうっていうのは

ちょっと違う気がする。

「大毅と、、付き合えたらいいなって思うよ。でもね、、、彼女さんとどういう感じに別れたのかも分からないし」

重『俺もそこはちゃんとせなあかんと思ってる』

「、、、だから今の私の気持ちとしては、、大毅と付き合うっていう選択肢はないかな」

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大毅と付き合えるようになれる状況下で

さっき彼女さんと別れた大毅と

直ぐに付き合うのは

私が嫌というか

今後大毅と過ごしていくうえで

彼女さんの存在が

チラついてしまいそうで

直ぐには付き合えないという答えを出した。

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重『そう、、だよな』

私の答えを聞いて

大毅は今、何を思っているだろうか。

重『、、Aの気持ちは、よおわかった。俺もこんな感じでAと付き合おうなんて軽率な事考えてへんし』

「、、、うん」

重『せめてさ、今まで通り幼なじみとしてAの隣に、、おってええかな？』

「、、もちろん！！」

たぶんこれが

私たちらしい答えなんだと思う。

これからの人生

私と大毅がどんな風に変わっていくかだなんて

そんなの私も大毅も分からないけど

今まで通り

私たちらしい距離感で

歩んでいって

遠かった距離が

少しずつ

少しずつ

近づいていったらいいな。

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