43 ページ43
.
大毅について行くがまま
連れて来られたのは
私がさっき答えたあの橋だった。
「やった〜！！当たり〜」
重『ヒント与えすぎてもうたか』
「なに、今日は思い出の地巡りなの？笑」
重『んまあ、そうなるんかな笑』
.
ここの橋は
私と大毅の家の中間辺りにある場所で
東京タワーが綺麗に見えるうえ
人通りが少なく
近くのベンチでお酒を飲みながら
話す事が多い場所。
着いた頃には
ほんの少し離れた場所から
赤く光る東京タワーと
点々としている無数の星たちが
綺麗に彩っていて
思わず見惚れてしまう。
.
いつも通り
定位置であるベンチに腰掛け
お互い無言のまま
橋の下から流れる川の音だけが
微かに聞こえてくる。
重『今日1日どうやった？楽しかったか？』
「うん、凄い楽しかった。まさかって思う所に連れて行ってくれたし、このタイミングで大毅と行けて嬉しかったよ」
重『そっかあ、そう言ってもらえて良かったわ』
「大毅は楽しかった？」
重『もちろん楽しかったで！何かAとこうして2人きりで出かけたんのも久しぶりやったしな』
「それもそうだね」
.
時計の針が24時になった瞬間
シンデレラの魔法がとけてしまうのと同じで
大毅は私の元から離れて行って
今まで過ごしきた時間が
嘘かのように
大毅は明日結婚してしまうんだ。
重『なんちゅう顔してんねん』
「、、、うるさい。誰のせいでこうなってると思ってるのよ」
重『俺のせいやな、、、』
今にでも泣いてしまいそうな
感情を押し殺して
何とか必死に話している。
「、、、」
重『なんだかんだであっという間やったな。Aと過ごしてきた時間は』
「そうだね。私の側にはいつも大毅がいるのが当たり前で、、まさかこんな未来になるなんて、、、想像もしてなかった」
重『それは、、俺もやで。上手いことは言えんけど俺にとってAは1番特別な存在やから』
「、、、ありがとう。私にとっても大毅が、、1番、、特別でずっと好きだった、、、人だから」
大毅が言ってくれた言葉に
我慢していた涙が止まらなくなって
嬉しい筈なのに
どこか悲しくて
涙を流してる私に対して
大毅がそっと
手を握ってくれた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 280人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
泪傘。(プロフ) - きいさん» 初めまして涙傘。です！コメント・応援メッセージありがとうございます。そのように言って頂いてもの凄く光栄です。ちょっぴり素直になれず中々進展しない似た者同士の2人の今後を最後まで見守って頂けると嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。 (2021年9月14日 9時) (
レス) id: d841922914 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - 衝撃の展開でびっくりしています…！！お互いどうなっていくのか、重岡くんはこの気持ちにどう決着をつけるのか…先の展開に目が離せません！！とても面白いです。続きを楽しみに応援しております。 (2021年9月14日 0時) (レス) id: 2c48d15d8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：泪傘。 | 作成日時：2021年8月28日 2時
