２６話 過去編 ページ27
ここにきて。
上の世界にきて、１ヶ月がたった。
「はい、Aちゃん。いつもの。」
「ありがとうございます。いつも御苦労様です。」
地下街出身の顔馴染みの配達人は、
キルトたちと私を繋ぐ唯一の人。
キルトからの手紙をもらって、私からの返信を返す。
キルトからは、主に地下街の出来事や指示をもらう。
優しい口調で、くせのある字で一生懸命書いてくれるのが伝わる。
端っこなんて折れてるし、封筒も汚れてる。
でも、愛情がいっぱい詰まった暖かいものだ。
「〜〜、♪」
鼻唄を歌いながら手紙を読む。
……
ついにこの日が来たかと、覚悟をする。
手紙の内容は、
『俺達を上に出せ。』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お母様。」
大広間の椅子の上で、編み物をしているお母様に話し掛けた。
作戦開始だ。
「どうしたの？A。」
「私がここに来てから、１ヶ月が経ちました。」
「ええ。あっという間ね。」
「聞きたいことがあるのですが、」
「何？遠慮しないで。」
私は、深く息を吸い込んで、言葉を吐いた。
「なぜ、お母様たちは、
東洋人を探していらしたのですか？」
どうしても、これが疑問だった。
どうして、東洋人でなければいけなかったのか。
今、この国では東洋人は、下位層だ。
それなのに、この貴族は、東洋人を探していた。
それは、きっと……
「…東洋人を探していることを誰からか聞いたの？」
「ええ。私の知り合いが教えてくれました。
それで、私はここに来たのです。」
「そう。」
実は、ここの人達は私が地下街出身だということを知らないのだ。
孤児院から来た子供だと思っている。
「お母様、気分を悪くされたらごめんなさい。」
「…。」
「お母様たちが、探していた理由は、」
そう、それを知ったとき、驚いた。
「お母様の妹さんが原因ですね。」
お母様の顔がみるみる蒼くなるのが
ここからでもわかった。
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snow(プロフ) - 唯葉さん» ありがとうですっ！ただいま、製作に時間が掛かっていて…。もうすぐ、更新できると思いますので、お願いします。暖かいコメント、本当にありがとうございました！ (2015年8月12日 5時) (
レス) id: 61fcdababf (このIDを非表示/違反報告)
唯葉 - 昨日読んでいたマルコの話が完結してしまい、少し寂しかったところ、この小説を見つけました。すごく面白いですね☆⌒（＊＾∇゜）v 続きが楽しみです★ この小説のファンになりました。ありがとうございました。応援していますので、頑張ってください。 (2015年8月5日 10時) (携帯から) (レス) id: af5ebb6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - みくさん» ありがとうございます。あなたにとって面白い作品であれたら幸いです。リクエストなども受け付けておりますので、また気軽にコメントしてください！ (2015年7月20日 23時) (レス) id: 9ad2ea761c (このIDを非表示/違反報告)
みく - snowさん» 今晩わ。と 初めまして。この小説のタイトルを発見して、まだ中身を読んではいないのですが お気に入り登録させて頂きました！お星様の評価は、又後程 読み終わった後に入れさせて貰いますね。 (2015年7月20日 22時) (レス) id: 6d5cc17b20 (このIDを非表示/違反報告)
泉華(プロフ) - ボードの方に通知が来てると思うので、それを承認したらいいですよ！ (2015年7月16日 20時) (レス) id: 6f48f4605a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow | 作成日時：2015年4月18日 15時
