白石さんが58人 ページ9
時透side
「そぉよ!そいつに騙されてるのね!
Aちゃんはいい子だ物ね…!」
僕に指を刺して必死にAを見る女鬼。
Aを騙すとか、する訳ないじゃん、馬鹿なの。
『水の呼吸 弐の型 水車』
「A?」
突然適正呼吸では無い筈の水の呼吸で
鬼に切り掛るA。
日輪刀は虚しくも鬼の手を切り落としただけで
頸をはねる事は出来なかった。
『私の友達を悪く言わないで』
痛い痛いと喚く鬼の顔に唐突に蹴りを入れて
普段Aじゃ想像の付かない怒っている
形相で鬼を見下した。
「A、手、捻ってない?」
『謝って』
「A、いいよ」
『…』
僕が手を引くと腑に落ちない表情で僕の隣に
駆けて戻ってくる。
Aのその気持ちだけで嬉しいから
そこまで気に病むことはない。
「A、僕が頸を斬るよ。」
だから隙を作って欲しい。
そう言うと高く飛び跳ね、先程の攻撃で
警戒した鬼はAに意識をそのまま向ける。
但し僕を忘れていない事を前提な話だ。
『そもそも、貴方の子供じゃない…』
「…っ嘘よ!!!」
『私のお母さんは
もっと優しそうで、綺麗だったもん』
言葉で動揺を買っているのか
嬉しそうな、優しい表情で話し始めるA。
どんどん僕への意識が薄れていってる。
「この、アマ…ッッッ!!!」
『…!』
Aに完全に敵意が向いた。
血鬼術なのか炎がAに向かって一直線に
向かっていく。
それをふわりと避けて行き場の無い炎は
長い一本道の中どこにも移ることなく消えていく。
「霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り」
素早い鬼だけどそれは一般的に見てからの話。
僕には関係ない、ていうか明日になれば
きっとこれを斬った事すら忘れる。
そんな事をぼやぼや考えていると
ごとっと音がしてAの足元に鬼の首が落ちる。
そしてそれを
『…』
「A?」
蹴 っ た
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聞いていますか白石さん。
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柳(プロフ) - 更新ありがとうございます!応援してます!無理しない程度で更新待ってます! (2021年10月24日 11時) (レス) @page30 id: 9ddbd12039 (このIDを非表示/違反報告)
青 - 今更ですいません。煉獄さん生きているので無限列車編と那谷蜘蛛山編の間くらいではないでしょうか…(不安)違うかも…この話大好きなので、更新が楽しみです(コメ遅い) (2021年9月2日 17時) (レス) id: 157c6e138f (このIDを非表示/違反報告)
雪華(プロフ) - 原作だとどのへんなのかなと想像しながら楽しみに読んでます!これからも頑張ってください(*^_^*) (2020年12月11日 0時) (レス) id: 8f414bc702 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 青さん» コメントありがとうございます!更新再開しましたので感覚取り戻しつつ頑張らせていただきます(*´ω`*) (2020年12月10日 23時) (レス) id: 0d73bbf972 (このIDを非表示/違反報告)
青 - 夢主かわいい!!更新待ってます!課題頑張ってください^_^ (2020年12月6日 9時) (レス) id: 6da88434af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Neon
作成日時:2020年2月12日 6時