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23.蕾 ページ23

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廉「へぇ。Aちゃんって
料理出来るんやな。」


キッチンを借りて、私が揚げた唐揚げを覗き込みながら
感嘆するように呟く廉君。


そのあまりの驚きっぷりに
事前にちゃんとスーパーに寄って
食材を買ってきて良かったと私は思った。




貴「大袈裟ですよ。唐揚げなんて
タレ絡めて揚げるだけだから。」


廉「そうなん?でも、めっちゃ美味いよ。」


そう言って、トレーから唐揚げをつまみ
もぐもぐしながら喋る廉君に
思わず頰が緩む。




神「おまえ、行儀悪りぃな。
つまみ食いすんなよ。
ごめんね、Aちゃん。」


ジン君は、そう言って
お皿に移した唐揚げを、「持ってくね」と言って
テーブルに運んでくれた。




貴「さすが、国民的彼氏…………。」


廉「あいつは、ああいうさり気なさがウリやからな。
リアルにモテるから羨ましいわ。」


忌々しそうにそう言う廉君に
思わず笑ってしまう。




貴「廉君だってモテるでしょ?」


廉「まあ、そりゃあそこらへんの男よりはな。
でも、1番はやっぱり紫耀やわ。
あいつは、完璧やから。」


貴「紫耀、君…………?」


紫耀の名前が出て、思わず反応してしまう。




廉「あいつは、アイドルとしてもそうやけど
1人の人間としても人を惹きつける魅力ある。
敵わへんなぁって思うよ。」


そう呟く廉君の横顔が、切なくて
だけど、何故かすごく美しく見えたのは
どうしてなんだろう。


この時、私はまだ
自分がこの人に惹かれる日が来るなんて
思いもしなかったんだ。






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りんご(プロフ) - サラさん!お久しぶりです!!りんごです(T-T)!(T-T)まだ書いてくださっていて嬉しいです! (2020年5月5日 5時) (レス) id: c88a85f3f0 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - おかえりなさい。更新ずっと待ってました!!これからも応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 69230dd273 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーたん(プロフ) - 続きが早く見たいです!楽しみにしています。 (2019年12月3日 0時) (レス) id: 4f620d47cc (このIDを非表示/違反報告)
かりん - サラさんの作品に昔、REVIVEというものはありませんでしたか??私の記憶の中ではあったと思うのですが...。あれが本当に好きで、何度も読み返していました。でも今、その作品が無い...。もしかして、もう読めないのでしょうか?( ; ; ) (2019年1月2日 20時) (レス) id: 2dac70ae5f (このIDを非表示/違反報告)
稀姫(プロフ) - サラさん初めまして。サラさんのファンです。突然で申し訳ないのですが、こちらの作品のような背景や文字色にする方法を教えて頂くことは可能ですか?(;-;) (2018年5月13日 7時) (レス) id: fd5d7b0b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サラ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2017年3月18日 22時

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