Dear my sister. (ページ5)

今日:18 hit、昨日:31 hit、合計:317,582 hit

ページページ5

阿部side

驚いた俺をみて佐久間は楽しそうに笑う。

佐「まじまじ。家でダンス映像を確認する時とか阿部ちゃんの立ち位置も見るから、それ一緒にみてたり話題に出してるうちにAも覚えたみたい」

佐久間と俺は所謂シンメ。
互いの立ち位置確認等で俺の位置もみてたんだろう。

それにしてもちょっとびっくり。
てか話題にも出てたって面と向かって言われると、ちょっと照れくさいかも。
でもそれに勘づかれたくなくて、俺は隠すようにAちゃん、と声をかけた。

阿「俺の事わかるの？」

入口横のホワイトボード側の自分の席から佐久間の席まで移動し、Aちゃんと目線が合うように少し中腰になる。
Aちゃんは相変わらず佐久間に抱きついているので、気を利かせた佐久間が椅子を半回転させて俺に自分の背中を向ける。

佐「A、お名前いつもなんて呼んでだっけ？」

チラリ。

佐久間の肩越しにAちゃんが俺をみる。

が、恥ずかしいのかすぐにまた佐久間の肩に額を押しつけた。

その様子に佐久間がA～、恥ずかしいの？と背中を撫でながら声をかける。

呼んでもらえないのはちょっと残念だけど、これはこれで可愛いなあと思っていると、

『…くん、、』

阿「ん？」

『りょうへいくん』

佐久間の服をぎゅぅ、と握りながらAちゃんは俺の名前を呼んだ。
偉いね偉いね、と声をかける佐久間。
その肩口からみえるAちゃんの耳はほんのりと赤い。

え、かっっっわいい。

阿「Aちゃん、ありがとう」

深「え、阿部ちゃんいいなー！ねえ俺は？」

佐「他のメンツはまだ無理！」

渡「なんかちょっと負けた気分」

岩「わかる」

佐「まあまあこればっかは回数だと思うし、慣れた人にはべったりなんだけどね」

ふっかが口を尖らせているのが視界の端にうつる。
そーだよなー、と言いながらその顔は少し残念そう。

他のみんなには悪いけど、これは役得。

深「あ！じゃあこれ企画案の1個にしたいんだけどさ、Aちゃんと仲良くなる企画どう？」