Dear my sister. (ページ17)

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深澤side

深「にしてもさ。あれだよね。Aちゃんは佐久間にそっくりだね」

佐「でしょでしょー、まあなんてったって実のお兄ちゃんだからね」

深「あ、やっぱ勘違いかも」

佐「おや？」

頭上で繰り広げられる会話にAちゃんがパチリと瞬きをする。

『佐久間にそっくり？』

こてん、と首を傾げながら呟くAちゃん。
その大きな瞳が不思議そうに俺を見つめる。

深「佐久間、、お兄ちゃんとAちゃんはお顔が似てるねって」

『ほんと？』

少し嬉しそうに聞き返すAちゃん。
その可愛さに思わず顔が綻ぶ。

深「似てる似てる。まずはー、ここ！」

そう言って俺はAちゃんの目の横をぽんぽんと指で撫でる。

深「ぱっちり二重が似てるでしょ。あとは、ここ」

続いて柔らかな頬をくるりと指先で回す。

深「お顔にほくろがあるのも一緒！」

ふふ、とAちゃんは少し擽ったそうに笑う。
笑顔になると右目尻にあるほくろがより映えるなと心の中でそっと思った。
すると今度はAちゃんがぱっと俺を見つめてあのね、と続けた。

『あのね、あのね、大ちゃんと似てるのまだあるんだよ』

深「お、何あるの？教えて」

『んとね、ここのね、ここにもねほくろあるの』

そう言って自分の服の襟元をぐいっと引っ張っりながら見せてくれたのは、鎖骨の真ん中のほくろ。

深「本当だ、お兄ちゃんと一緒じゃん。すごいね、おそろいなんだ」

そう言うと、えへへとAちゃんも嬉しそうに笑う。
その後ろの佐久間を見るとこれまた嬉しそうに微笑んでいる。
その顔がまたそっくりで、仲良しだなと俺も笑った。

深「あのさAちゃんはさ、お兄ちゃんの事を大ちゃんって呼んでるでしょ？俺は辰哉だからたっちゃんって呼ばれたいな」

俺がそう言うとAちゃんはちらりと後ろの佐久間を見た。
たっちゃんって呼んで欲しいんだって、そう言いながら佐久間はAちゃんの頭を撫でる。

『たっちゃん、』

深「お！嬉しい！待って、これめちゃくちゃ嬉しいわ」

思わずメンバーの方へ振り返ると翔太が少し不満げに口を尖らせる。
それを見た阿部ちゃんが、翔太から学んでるじゃんと笑っていた。

そうしてタイムアップ。
ラストの照がどうしよ、と呟きながらおでこを掻いていた。