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「あっ・・・」
「えっ・・・」
「まっ・・・」
『・・・。』
レイヂのリサイタルを延々と聞かされ続け、とあるジャンルに特化した音楽性を身につけた事でやっと解放された。
バビルスに登校すると挨拶ではなく、口元を押さえるのみで静寂。
大変好ましいようで・・・不快な表情をしている生徒達に殺意を覚える。
舌打ちは気品にかけ・・・いや、もうバビルスだからいいか・・・
「姉さ・・・おはよ・・・」
駆け寄った入間がビクリと足を止める。
『ご機嫌よう』
静かに歩くAに生徒達が悶絶するように倒れる。
アスモデウスとクララも同様に、入間も赤面して固まる。
「イルマ様・・・一大事やもしれません」
「う、うん・・・なんか凄い」
「Aちゃん進化してA様?」
3人が顔を見合わせ、どちらのチームでも悪目立ちすると悟る。
職員室に現れたAにカルエゴは額を抑える。
「Aちゃん!!」
『シチロウおはよう・・・私じゃなく、美容院いきなよ?』
「いやだって緊張するっていうか・・・雰囲気変わり過ぎて・・・どうしよう?え?カルエゴくんにお願いしていい?」
「なんでだッ!!雰囲気など・・・」
バラムはカルエゴに隠れるように言い、カルエゴが溜息を吐く。
「いや〜さっすがAちゃん!!向こうでも大人気だったんでしょ?」
『凄い快適でしたよ?生徒も教師も、品行方正で・・・こっちとは大違いですね』
「うっわ〜辛辣〜・・・さすがカルエゴ先生の生徒ですね☆」
「あ”??あほ理事長にそっくりな・・・手を出すのか?容赦はせんぞ?」
遠巻きに見守る教師達と違い、いつも通リのダリ。
Aは、カルエゴの言葉に反射的に伸ばした手を止め、舌打ちをする。
『・・・虫唾が走る・・・最高権力持ちじゃなかったっけ?・・・おじいちゃん?』
殺意のままに詰め寄る先はサリバン。
「いや〜だってぇ〜僕だって・・・ちょっ・・・おかえりぃぃいい!!」
気まずそうに後退しながら、全力で逃走するサリバン。
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E(プロフ) - skyさん» ありがとうございます!修正致しました (2月26日 13時) (レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
sky - アロケルとアガレス逆になってますよー。このシリーズ面白いし更新速度すごくて尊敬してます。適度に頑張ってください! (2月26日 9時) (レス) @page45 id: 6731466818 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:E | 作成日時:2024年2月17日 20時