欲深いのは悪魔か人間か ７

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おおよそ４日間におよぶ収穫祭を乗りきるため
重要な力は３つ
１つ目は”武力”力を行使して獲物を狩る
そして２つ目戦闘以外で発揮される力こそ”知識”

食材は動くものばかりではない
動かない食材の中にも見つけ辛くレアな物はある
植物の知識を持つ者は収穫祭の食材探しにおいて
圧倒的有利となる

３つ目は”謀略”騙すこと！
口八丁手八丁、二枚も三枚も舌を使って相手を欺く！まさに悪魔的戦略！！

生徒同士の過度な攻撃は禁止されているが、食材を奪うことは禁止されていない

「A様は頭級を見つけるまで体力を温存なさってください！」
「この日の為に、我々も準備を致しました！」
『いや、森の中に不自然な椅子って・・・』
「大丈夫です！テントもあって・・・」
「設営完了までどうぞお掛け下さい」
「まずは地図を作りましょう！」

テキパキと師団員達が本拠地を設営し、地図作成と周囲の散策に分かれる。

『降格したところで問題ないでしょう？』

Aは呆れたように溜息を吐く。

「何をおっしゃいます！！」
「我々は日ごろの感謝をお返ししたいだけなのです！」
「筆記試験の勉強会のお陰で昇級が叶い・・・」
「泣いてもいいが、手は動かせー」
「私は強引に師団加入させられ悔いてましたが、A様のお陰で無駄じゃなくなりました！」

シンミリと作業をする師団員達。

『そうは言っても、入学試験通過したんだから得意な試験くらいあるでしょ？』

最早宗教だなと盲目的な師団員達を観察する。
Aにとって当たり前の事が、当たり前ではないのが魔界。
価値観の違いは理解しているが不憫に思う事も多々ある。
この悪魔達は記憶が消えたら、無気力になるのか、それとも何ともなのか・・・

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