欲深いのは悪魔か人間か７ (ページ40)

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「やあ！差し入れもってきたよ！！」

『今度は先生ですか・・・』

「うん！収穫祭間もなくだし、質問溜まってないかなと思って！！」
「ふいっお悩み相談受付中ですよ！！」

『・・・わざわざ先生方がそれを言いに？』

Aが怪訝そうに言うが、半分くらいは嬉しそうに駆け寄っていた。

「キミたち本当に熱心だから絶対生き残れるよ！チーム戦？？」
「ふいっそれともソロでバチバチですかぁ？」

『敵情視察目的なんですね』

情報を与える前にAが釘をさす。

「その為の賄賂だよ☆」
「ふいっ美味しいお茶もセットです！」

『情報量に見合わないのでお引き取りを』

Aが締め出す。

「あっぶなかった・・・」
「でも、有益な情報は教えてもらえましたね！」
「あのコンビはうっかり話してしまいそうになるんですよね～」
「「「今回は敗退したら追放等・・・」」」

『いや、よほどのことがないと降格しない行事だから・・・不参加でも敗退でもご自由に
　先輩方には収穫祭中の生徒側の対応をお願いします
　店側は理解ある方々なので問題ないでしょうが、最近紹介したばかりの・・・』

実働はAの小遣い稼ぎが目的の師団であり、師団員にはメリットがない
にも関わらず、入団希望者が多く、本家の師団とコチラとで両立という困難な条件付き

「Aちゃん、少しなら時間とれて・・・」

『薬学図鑑までありがとうございます先生』

薬学師団顧問を呼び寄せ、講義を聞ける師団が他にあるだろうか？

「キミたちは本当に熱心だから教えがいがあって楽しいよ！」

「「「ありがとうございます」」」

『この子達はもう一つの師団で売る為に頑張ってるんですよ』

「情報や知識を売れる程に勉強してるって事だろ？」

頑張れば小遣いが得られるのは最近できたメリット
換金しなくても、教師や職員の手伝いをする事もあるので信頼関係が他の生徒よりも容易に出来る
何かと大変だが、快適なバビルス生活と昇級が約束された師団である

「A様ならば、上級生になられても師団長を続けれる筈です！！」

『３年までしたら充分でしょう？』

目を輝かせる師団員に、迷惑そうにAが即答する。