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「入間様は順調に仕上がっているようです」
『引き取った方が早かったんじゃないの?』
「私はA様が思う程暇じゃないんですよ?」
『そっか・・・じゃあ業務に戻りなよ・・・私の師団室広くないから皆が困惑してるでしょ?』
「お悩み相談のってくださる師団と伺いましたので!」
キリリと言うオペラにAが溜息を吐く。
「あの、お口に合うかわかりませんが・・・」
緊張しながらオペラに魔茶を出す生徒。
『生徒でも客でもないから無視で良かったのに』
「なんて事を言うんです?私の為に煎れてくれんですよ?新鮮じゃないですか」
オペラの尻尾が楽しそうにユラユラ揺れる。
『それで?忙しい理事長の補佐官様がどのようなお悩みを?』
応接スペースで形式的な対応をするA。
作業スペースでは求人誌と生徒の履歴書を見比べ候補を作る組と、生徒の素行調査と履歴書を照合する組とで分かれて作業をしている。
「卒業後には悪材派遣会社たちあげてそうですね」
作業スペースを横目にオペラが感心する。
『・・・正規師団に加入している生徒のみ参加できる師団だから、いつまで続くのか・・』
「他師団の情報まで入って来るのは便利ですが・・・生徒の負担が大きい・・・さすが鬼畜ですね」
『忙しいんだよね?用件終えて帰りたいよね??世間話したいの?』
「ええ、放蕩な主人がどのように過ごされているか心配だったのです」
『そっか、理事長室行けば生態確認できると思う!はい、解決』
「雑な師団ですねー魔茶を味わってるので、もう少し付き合って下さい・・・師団長様」
魔茶を片手に師団室を興味深そうに散策するオペラ。
急な訪問に固まる生徒と、無関心に作業を続ける生徒に分かれる。
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作者名:E | 作成日時:2024年2月8日 18時