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『入間の特訓するらしいんだけど、時間ないから間に合うか見てあげて?』
「そういう呼び出しでしたか・・・かしこまりました」
「え!?特訓は・・・」
Aとオペラの会話に、入間が今日が初めてと言おうとした口をバチコが物理的に塞ぐ。
「随分とお師匠様と親しくなられたのですね、さすが入間様です」
ニコリとオペラが入間に微笑み、バチコは石化する。
無表情で有名なサリバンのSDが、表情を見せる程に大切な孫だと悟る。
「い、いきなり参観は・・・ダメって訳じゃねぇーんですが・・・その、気が散ると危険な技なので・・・、せめて明日に!!」
「そうですね、入間様も緊張なさいますよね・・・私もサリバン様を放置してきてしまいましたし・・・」
必死なバチコの言い分にオペラは違和感を抱きつつ、Aを見る。
『明日のこの時間ですね、時間の変更や場所は入間に伝えて下さい
・・・日付の変更は認めません、私も忙しいんで』
「は、はい!!」
Aの言葉にバチコが姿勢良く返事をし、入間の襟首を掴むと全力で離脱する。
「入間様の講師イジメは楽しいですか?」
砂煙が消えるとオペラが首を傾げる。
『2週間何してたと思う?』
「特訓でしょう?」
『入間は・・・バチコの身の回りの世話と買い出しが特訓だと信じてたらしいよ』
Aの言葉にオペラは衝撃を受け固まる。
「サリバン様は特訓が順調だと嬉しそうに語っていたのですよ!!」
『話が違うから理事長室で詳しく聞こうとしたら、暴れるからオペラを呼んだんだけど・・・
間に合わないと判断したら入間の特訓をオペラがするか、棄権するようにおじいちゃんに報告して』
「明日でよろしいのですか?」
『間に合うなら問題ないけど、無能ならアウトでしょう?』
「フム・・・入間様にも落ち度はありますし・・・ええ、わかりました」
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作者名:E | 作成日時:2024年2月8日 18時