欲深いのは悪魔か人間か７ (ページ29)

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「本日の授業は以上
　各授業での課題を忘れないように
　では全員・・・この後の特訓へ向かえ」

死人のような表情、ボロボロで伏す生徒達。
一人いつも通り・・・物憂げに座るA。

「ハッ・・・滑稽だな」

カルエゴが笑みを浮かべ退室する。

「まだ時間あるよね！！集合！！」

リードの号令でノロノロと円陣に座る問題児達。

「ぶっちゃけどうよ？
　みんな気になってるんだろ？
　講師と会って２週間・・・他の皆がいかにおぞましい特訓をしてるのか
　まずっ、そこのしっとり濡れてる２人！！」

「よくぞ聞いてくださった！！
　思い返すのも恐ろしい話なのでござるが・・・
　ウエパルお師匠は家系能力の強化をしようと仰って・・・
　”家系能力が使えなくなる状況を知り克服する”と水の中に閉じ込められてござる！！」

「ええ！？拷問じゃん！！！」

「くる日もくる日も水攻めでござる・・・」

「ハイ！僕も似たような感じ！！
　ロビン先生が好きな物持ってきてっていうから、持ってるゲーム全部もってたらさ・・・
　６日で全部クリアしちゃおう！って言われて
　最初はゲーム好きだし楽しかったよ？
　でも、休憩って言うと”まだいける”気合い気合”って休ませてくれなくて朝までずーっとゲーム
　脳がバグるわ！！」

「しかし、それが特訓だろ」

アスモデウスが呆れたように言う。

「限度！！毎日朝帰りとかムリだって！！」

「ム？我々はそもそも帰ってないぞ？
　一撃当てるまで帰してもらえんのだ
　たまにAが来ると休憩になる故、奇襲をかけるも無意味でな・・・」

「授業以外は修練場にいるぞ
　反撃もされるのでボッコボコですよ
　Aが質問に来る時に奇襲すると、反撃が強くなるからやめろと何度言えば・・・」

サブノックとアスモデウスが口喧嘩を始める。

「シンプルゆえに怖すぎる・・・ってか、Aちゃん見学行くとかやっぱり！？」

「いや、本当に質問をいくつかして帰っていくだけだぞ」
「ええ・・・」

リードの言葉にサブノックが即答し、アスモデウスが寂しそうに頷く。