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「Aち"ゃーん!!嘘でしょ!!どうしてそんな・・・」
「ハイハイ、大人気ないわよサリバン」
電話口で泣き叫ぶサリバンを問答無用で終話させるレヴィ。
「それで?楽しめたかしら??
サリバンから悪魔嫌いって聞いていたのだけど・・・」
『・・・ご配慮頂けたお陰で楽しむ事ができました、ありがとうございます』
突如現れたレヴィに丁寧に対応をするA。
「お婆様!!」
「レイちゃん・・・食事に誘うのはオススメしないと言ったでしょう?」
溜息を吐き、窘めるレヴィ。
「ですが、定番のデートコースに必須と・・・」
「レイちゃんを否定する訳じゃないのよ?ただ・・・お行儀がちょっとだけ・・・ね?」
「私の規則に則った正当な食べ方を今更、否定されるのですか?」
運ばれた料理を食べながら、家族会議?を静観するA。
「だって、ほら彼女の食事姿勢は反するでしょう」
レヴィが礼儀正しく綺麗に食べるAをレイヂに見せる。
「男女の違いでしょう?」
興味なさそうに手づかみで肉を齧るレイヂ。
レヴィが唖然とし、終わったと溜息を吐く。
『どうぞ、私に気にせずお掛け下さい』
Aは平然と椅子を追加するよう店員に指示を出す。
「え?」
「どうやら全く私に興味関心がないようなのです」
固まるレヴィにレイヂがやけ食いと言わんばかりに荒々しく食べる。
「レイちゃんよ?ちょっとだけ粗い所もあるけれど・・・レイちゃんなのよ!?」
何故かAの横に椅子を置き、レイヂ語りを始めるレヴィ。
『・・・そうなんですね、はい・・・』
食事の合間に適当な相槌を返すA。
「・・・っく、手強いわね・・・」
「そうなのです、知らぬならと語って聞かせてもその態度なのです」
追加の肉を注文しながらレイヂがムスリとする。
『・・・いや、レヴィ様ならば祖父から私について聞いているのでしょう?』
Aが呆れたように言う。
「だって、レイちゃんが興味を持ったのよ!?祖母として全力で応援すべきなのよ!!」
「養子なのを気にしているのか?私は家柄ではなく、Aの事が気に入ったのだ・・・安心したか?」
『そうではなく・・・』
この2人に何を言っても無駄だと溜息を吐く。
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作者名:E | 作成日時:2024年2月8日 18時