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「まさか！入間くんが魔王になりたがってるとは！！
早く言ってよも〜う！！」
「ちょちょちょ！！違っ！！
僕が魔王になりたいわけではなくっ！！
そのっ！街の人たちが魔王について話してて・・・」
舞い上がっていたサリバンは入間の言葉を静かに聞く。
「・・・だから、おじいちゃんは魔王になれるのにならないって・・・どうしてだろう？
そもそも魔王ってどうしたらなれるんだろうって疑問が・・・」
「成程・・・となると、ちょーっと・・・話が長くなるよ！」
サリバンが指を鳴らすと机に山積みの本が現れる。
「魔界を代表する悪魔たち・・・１３冠
彼らは皆、重要な任についている
任務は大変だからこそ、大抵の我儘は許されるって特典もあるんだよ！
１３冠が魔界の中枢を担っているから今の平和が保たれているんだ
魔王になるには、その１３冠全員の信任が必要なんだよ
・・・とにかく、責任重大なの！
なにせ魔王は彼らを束ねるトップオブトップだからね！」
「へ〜！大変そう・・・
じゃあ魔王って、魔界のほとんどを任されるんだね！」
「いやいや、ほとんどじゃないよ
全部さ・・・魔王は魔界・・・そのものだから」
「！？」
「魔界中の悪魔が何十年も話し合って、”右に行こう”と決めたとしても
魔王が”まっすぐ”と言えば・・・無い道を作って進むのさ
そうして空に川をマグマに花畑を・・・あらゆる魔界を創造していく
【魔王は世界・・・至高にして絶対】
だから・・・さ、今の魔界を見れば・・・デルキラ様がどんな御方だったか・・・分かるでしょ？」
「・・・楽しい方だったんだね」
「うん！ってわけで、僕が魔王になれるかも務まるかも分からないけど・・・孫ＬＯＶＥって魔界になる♡
・・・もちろん僕は”入間くんだったら、どんな魔界を作るか”を見てみたいけどね！！
そして、全力で応援する！！」
「いやっ、それはちょっと・・・！！姉さんが魔王になったら・・・」
「それは悲惨だろうね・・・全員自害しろって命令か、魔界を焦土にしろとか・・・」
「ええ！？そんな物騒なイメージなんですか！？」
「そうそう・・・だから、入間くんの方が面白みがあるよ！
馬車が来たね〜帰ろうか」
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作者名：E | 作成日時：2024年2月8日 18時
