・ ページ10
「ねえ、Aちゃんのお部屋はどんな感じなの？」
オペラ達を見送るAの背に、エリザベッタが問いかける。
興味深そうにリード達が扉から顔を出す。
『片付けてないならそのままじゃない？』
「ま、待って！多分、ダメだと思う！！」
自室のドアを開けようとするAを入間が止める。
「参考書借りる為に入った時、すっごい怖かった」
『ああ・・・未使用だから問題な・・・誰か使ってみる？』
「「「え？」」」
入間とAの言葉に顔を見合わせる。
「何かわかりませんが、是非！」
カムイが進んで前に出る。
「あ・・・」
入間が手で目を覆い、Aがドアを開ける。
「え、拷問部屋？」
「嘘だ・・・」
「初めて見る女子の部屋が拷問部屋だったとは・・・」
「ふむ、よい性能の器具ばかりだな」
青褪め後ずさる生徒達を押しのけ、サブノックが興味深そうに拷問具を観察する。
「わ、私はどのように・・・」
カムリが緊張したようにAを見上げる。
「掃除が面倒です、使うなら自宅でなさい」
強引にオペラが扉を閉め、Aに注意する。
『だから置いてるんでしょ？』
「・・・入間様も無暗に近づいちゃダメですからね？」
『ね、おじいちゃん♡』
「痛いのパス！いくらAちゃんでもその遊びはダ〜メ！！
高学年になれば授業で実技できるから！ね！！」
サリバンが言いきかせる。
「「「(拷問が趣味なのかな・・・)」」」
Aへの認識をあらたに入間の部屋へ急ぎ戻る。
「首席は武器にも興味あるか？」
『軽くて殺傷力が高いモノなら』
「まあ妥当な感じだな・・・」
サブノックがAに何かを提案しかけ、思いとどまったように言葉を切る。
「おや、A狙いでしたか？」
「ヌ！そうではない！！」
オペラが２人の間に入り、サブノックが慌てる。
入間の部屋からニヤニヤする問題児達と目が合い、Aが溜息を吐いて階段を降りる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
E(プロフ) - ５さん» ありがとうございます！修正致しました (2月6日 19時) (
レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
５ - 10ページのカムイがカムリになってますよ！ (2月6日 18時) (レス) id: 068a9ee721 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2024年2月5日 23時
