・ ページ45
アンリが退室した室内でバラムが溜息を吐く。
「いくらAちゃんでも、そんなに貯めてたら爆散しかねなかったよね？」
『体内も好きに調整できるし、圧縮して保管したら大した事はないよ
それに、心配しなくても噂で動く程、魔関署は暇ではないし・・・”伝説級””魔王のよう”って情報だと今の所理事長しか該当しないでしょ？
数百年も行方知れずのデルキラを使役するなんて・・・誰も結びつかないよ』
「・・・。」
『それに、ストーカーとか不審者として取り締まらずに見逃してくれたでしょ？』
「あっ・・・・」
『普通に入ってこれば良かったのに』
「いや、でも、女の子の部屋だし・・・さっきみたいに騒がれたり噂されるの嫌でしょう？」
『城壁に蔦でぶら下がるよりはマシじゃない？警備の悪魔に見つかった方が大事になると思うよ』
「うっ・・・そうだね・・・」
『既に使い切ったのか、売り捌かれたのかと思ってたけど・・・さっきの魔獣には数滴しか使用されてなかったし、まだ大半が手元にあるのかもしれない
いつもの野心に満ちたAの姿に、安堵を覚えたバラムの携帯が鳴る。
「こんな時間に誰だろう？」
『カルエゴ卿がご飯運んできて冷めるぞって電話じゃない？』
「いや、親から・・・明日でいいかな」
ズカズカと響く大きな足音にバラムが苦笑する。
『ああ、凄い剣幕で外に居るね』
「ふふふ・・・優しいよね」
「シチロウ！部屋に居ないと思ったら流石に問題があるぞッ！！
貴様もだA！！抜け出すように・・・夜に２人は誤解を招く！！」
『日頃の私を知っていて、なぜそんな思考になるのか理解しかねます』
「一日シチロウにべったり甘え腐ってた馬鹿は誰だ？？
親子ごっこなら、人目のない場所でのみにしろと何度言えばいいんだ？あ”？？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
E(プロフ) - ５さん» ありがとうございます！修正致しました (2月6日 19時) (
レス) id: 1ae39ecc80 (このIDを非表示/違反報告)
５ - 10ページのカムイがカムリになってますよ！ (2月6日 18時) (レス) id: 068a9ee721 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：E | 作成日時：2024年2月5日 23時
