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「アメリさん!僕の野望決まりました!」

「なに!?本当か!?」

「はい!アメリさんのおかげです!!」

「そうか・・・よし!きかせてくれ!お前の野望を!」

「はい!僕の野望・・・それは・・・
 女の子の服を着て可愛くステージで歌うことです!
 そして、姉さんに褒めてもらうんです!」

「なんでそうなる!??」

悪夢に冷や汗を流し、飛び起きるアメリ。

「・・・3日連続、この夢・・・」



「大丈夫か?アメリ
 顔色がよくないが・・・」

「だっ大丈夫です、お父様・・・少し寝不足で」

「Aと上手くいかないのかい?」

「いえ、本日から勧誘を再開します」

「他に・・・まさか・・・イルマが原因か?」

アメリがわかりやすく噎せる。

「そうなのか・・・」

鬼の形相になるアンリにアメリが慌てる。

「いえ、いえいえいえ!ちがっ・・・そのっ・・・」

「言っておくが、交際など断じて許さんぞ!!」

「いっ、いってきます!!」

アメリが逃げるように退出する。



「ふぅ・・・イルマ、彼は・・・」

『朝から何ですか?』

相変わらず不機嫌そうなA。

「朝からすまない、娘の事で気になってな・・・イルマと何かあったりするのかい?」

『別居してるから知らないですよ、授業以外関わらないので』

「待ちなさい、その、彼が人間だと仮定して・・・」

『仮定ですか?』

「傍に居るのは辛くないのかい?」

『・・・今の私が同族(人間)と遭遇したら?残酷な質問をなさいますね
 ・・・結局は自己都合だと思うので、帰りたいのならそのように手伝いしますよ?』

「キミ自身は還れないのに?」

『・・・朝から本当になんなんです?・・・私が同族(人間)を食べるとでもいいたいんですか?』

「そうじゃなく、傍に留めたくなったりは・・・」

『有り得ません、こんな場所に住みたい人間なんか存在する訳ないでしょう?』

「好奇心から、無神経だったね・・・すまない」

身内からの証言が得られないかと揺さぶってみたものの、空振りに終わり溜息を吐く。

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作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時

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