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「姉さん、手を」
「退け、入間様がお通りになる！」
アスモデウスが炎の壁で目隠しをつくり、Aがおりる。
『だるっ・・・』
案の定注目を集め、周囲が騒がしくAが溜息を吐く。
「A様！おはようございます！」
「A様と乗車できるイルマくんが羨まし・・・」
「あっ、イルマくんだ！」
「おはよ！イルマく・・・」
イルマが手を挙げ、笑みを浮かべ静かに立ちさる。
「ん・・・」
「えっ」
「ひぇえ？」
普段と違う入間に困惑の声があがる。
「姉さんはどのクラスに行くんだ？」
『さあ・・・』
「ふぅーん、鞄は教室に運んどく
アリス、クララ行くぞ」
粘る事もなくあっさり引き下がる入間。
困惑しながらも従う２人。
「A様おはようございます」
「希望者の傾向を分析して・・・」
『朝からご苦労さま・・・少し寄ろうかな』
「「はい！！」」
悪バイト斡旋目的の・・・生徒の素行調査メインの師団、それっぽく綺麗な言葉で申請し、あっさり承認された新師団。
『物好きだよね、悪バイトしながら休み時間を調査票作成に費やすなんて』
勝ち取った師団室では全員が揃い、Aに挨拶をする。
「A様の為に、尽くせる場を設けて下さり・・・」
「悪バイトから教職員の手伝いまで、何なりとお申し付けください！」
「お望みの悪材を紹介できるよう分類を・・・」
『終末日、穴を空ける事のないように勉強対策をしなさい』
数名が青くなり、周囲の生徒が得意科目について相談を始める。
「あの、Aちゃんそろそろ時間です」
「今日こそは私/俺の教室に！！」
『何処でもいい・・・』
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作者名：E | 作成日時：2024年1月28日 17時
