欲深いのは悪魔か人間か４ (ページ45)

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「入間様！おはようございま・・・」

「ん」

元気いっぱいのアスモデウスへ鞄を渡す入間。

「持ちたかったんだろ？やるよ」

ニヤリと笑みを浮かべる入間に困惑するアスモデウス。

「えっ、あっ・・・はい！」

「おう、クララ今日も元気だな」

「えっ、あっ、はい！」

クララが雰囲気の違う入間に困惑する。

「で、姉さんの鞄は俺が持つ！」

『いや、なんで？』

入間が得意げに言い、Aが鞄を差し出す。

「たまにはじいさんの買った馬車を活用すべきだろ？」

『注目が鬱陶しいから、パス』

「俺達がそうさせねえから！だから、な？・・・いいだろ？」

鞄を人質に上目遣いに入間が懇願する。

「い、いいではないですか・・・おおお送り致します」

オペラが動揺したままに、Aを馬車へエスコートする。

「明日は俺がソレやる！」

入間の拗ねた言葉にオペラが固まる。

『よかったね、買った意味があって』

Aが呆れたように告げ、複雑ながら感動の涙を流すサリバン。

「では、入間様お手を」

アスモデウスが嬉しそうに入間のエスコートをする。

「おう、２人も乗ってけよ」

「はい！」
「うん！」

『・・・なに？』

「いや、一晩で何があったのかと・・・」
「Aちゃん、お泊り会したの？」

『拒否権はあって、ないようなモノだからね』

「姉さんは楽しくなかった？」

『遊びよりも他にしたい事があるから』

「そっか・・・」

Aの言葉に入間が俯き、静寂が訪れる。