欲深いのは悪魔か人間か４ (ページ44)

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「グッドモーニングッイルマく～ん！！
　朝ごはんできてるよ！天気もいいし、お散歩でもいこうか♡」

「・・・せぇ」

「え？」

「朝っぱらから、うるせぇっつったんだよ・・・じいさん」

元気いっぱいのサリバンが、イルマに睨まれ固まる。
オペラもショックのあまり水を床にぶちまける。

「姉貴！おはよ！！」

Aの姿をみつけると、イルマが笑みを浮かべ飛び起きる。

『？おはよう』

「あ～・・・ろくな記事ねーーな・・・おかわり」

食事中に情報誌を読み、頬杖をつく入間。
サリバンとオペラが、物言いたげにAを見る。

『思春期だし、反抗期じゃない？』

「姉貴の紙面も読みたい！おかわり」

「はっはははい、只今・・・」

皿を渡されたオペラが困惑、動揺を隠さない。

『いいけど、行儀が悪い。悪態の耐性はあるだろうけど、品位がないと嫌われるよ？』

Aの言葉に入間がピシリと固まる。

「姉さん呼びに戻す」

入間が紙面を受け取り、照れたように言う。

「そこじゃない！！」

「あ”？」

「ごめんなさい」

サリバンが思わず突っ込み、睨まれ落ち込む。

『今更でしょ？悪態なんて私で慣れてるんじゃないの？？』

「いや、確かにAちゃんは酷かったよ？でもね、最初からだったから、すんなり納得したよ？
　でも、イルマくん違うじゃん！！急に真逆になったら困惑するでしょ！？」

『騙し騙されが悪魔の本分でしょう？実は今が素なのかもよ？』

「そんな訳ないでしょう！きっと、疲労のあまり・・・ハッ、お前に憧れたあまり真似てるとか？」

オペラが即答し、サリバンと顔を見合わせる。

『真似るなら、サリバン呼びでしょ？元々そうだったし、人前では気を使ってあげてただけで・・・』

「そこじゃありません！！だいたい、サリバン様を気安く扱いすぎなんです」

「なあ、オペラ・・・お前こそ姉さんに生意気じゃねぇーか？」

入間に指摘され、オペラが固まり灰になる。