・ ページ38
「嫌だな〜何もなかったのに、反省文もないよ〜・・・それより、怪我してない?」
理事長室に強制的に連行されたA。
いつも通りのサリバンに瞬きを繰り返す。
「え?なになに??叱られるとか思ってるの?」
揶揄う様にサリバンが笑う。
『生徒を傷つけたら怒るんでしょう?』
「彼らが許容できる範囲で止めてあげたでしょ?
それにね、僕はAちゃんへの仕打ちに腹を立ててるんだ・・・今月の給料カットなんてどうかな!!」
『どうでもいいよ』
溜息と共に吐き棄てるA。
今になって暴力の反動で震えと、脱力感に襲われる。
「僕はね、躊躇なくデルキラ様を召喚すれば良いと思ってる。
周囲の悪魔の事なんて気にする必要はないし、寧ろ周知してくれた方が嬉しい。
それでも、都合が悪いとデルキラ様が判断なさるなら・・・ご自身で記憶を消すなリ対処されると思うんだ!!
・・・もっと、頼っていいんだよ。
僕らも所詮、キミにとっては信用できない悪魔なのかもしれない・・・でも、使い魔は違うでしょ?」
『私の手で報復したい』
「うん、そうだね・・・でも、考えてみて?
キミの命令、指示で望むままに痛めつけられる相手を離れた所で鑑賞するのも・・・悪くないんじゃないかな?」
強がるAに、サリバンが優しく甘言を囁く。
「最近、悪夢続きで寝れてないんでしょう?
不安ならば召喚したらいい・・・最強の味方でしょ?」
『コレは切り札として、その日まで使いたくない』
「そっか・・・じゃあ、オペラやバラムくんを頼る?・・・取り上げられちゃったんでしょ?」
差し出された召喚シールを素直に受け取る。
『・・・そうだね、オペラは?』
「イルマ君の帰還パーティーの準備をするって家で張り切ってるよ!
Aちゃんも一緒にお祝いする??」
24人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:E | 作成日時:2024年1月28日 17時