欲深いのは悪魔か人間か４ (ページ35)

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＜我らが主を決す！！解散選挙の開会だ！！！双方のアピールの後、投票にうつります！制限時間は３分先攻は・・・＞

「僕から君たちに提案するのはズバリ・・・愉楽だ！
　学園を楽園にしようではないか！
　学生の本分は、学びを楽しむことだ！
　ロノウェが目指すは遊園地！！
　夢物語だ、理想だと言われても・・・僕はめげない！
　この生涯でめげたことがない
　”つまらない”は最も無価値！！
　苦しみを誇るな！！楽しみを崇めろ！！
　さあ僕と！理想の楽園を、目指して遊ぼうじゃないか！！
　セイマイネーム！？」

「「「ロノウェ!!」」」

＜後攻、アザゼルアメリ＞

「私っ、私は・・・皆の・・・」

ロノウェコールの中、アメリの声はかき消され、うっかり原稿を落とす。
もうダメだと、俯きかけたアメリは不自然な空間をみつける。
大勢の悪魔が集まる場所は嫌いで、強制参加でない行事には来ない筈のA。
Aの周囲に悪魔はおらず、アメリと視線が合うと口元に弧を描く。

「私は・・・貴女が欲しい!!」

突然の告白に、会場が静かになる。
欲を口にした途端、ブワリと視界が開け、大勢の生徒を認識する。